度重なるキラキラ星への悪質なタックル・・・
ラフなセグンダBでプレーを続けるべきではないとの意見がクラブ内で大きくなる
リキ・プッチの将来に関する議論がFCバルセロナ内でなされているそうです。議論がここ最近になって再燃している背景にあるのは、セグンダBのラフさ。繰り返される激しいタックルからリキを守るため、バルサは彼を別のチームでプレーさせることを望んでいます。
タックルの標的になるリキ・プッチ
先週末のバルサBの試合、リャゴステラ戦ではバルセロニスタが肝を冷やす場面がありました。試合終了目前の追加タイム、ドリブルを仕掛けたリキ・プッチが相手選手からハードなタックルを受け、担架に乗ってピッチを去ることになったのです(倒した選手は一発退場、試合は1-1で終了)。
幸いなことに怪我はなく、リキはすぐにトレーニングに戻れた。
Muchas gracias por todas las muestras de cariño y ánimo recibidas.
Todo bien y con muchas ganas de volver mañana a los entrenamientos🏋♂
Keep Working💪🏻🐾 pic.twitter.com/SWB0WJUEBG— Riqui Puig (@RiquiPuig) October 20, 2019
リキはその1週間前のオリウエラ戦でも危険なタックルを見舞われています。
ドリブルで一人を抜いたところ、二人目に足を削られ、すでに宙を舞っているリキにさらに三人目が横方向からスライディングで飛んでくるトリプルアタック。ドリブルで果敢に勝負を仕掛ける彼のような選手は悪質なファールの標的になり易いです。
リキ・プッチがファールでしか止めようがない才能、というのもあります。特にセグンダBにおいては。
ごりごりハード系のセグンダB
溢れるテクニックや高度な戦術のフットボールで知られるリーガ・エスパニョーラですが、プリメーラ(1部)はともかくバルサBが所属しているセグンダB(実質3部)となるとフィジカルごりごりのハード系が主流です。
当然バルサと対戦する際も「才能ある若者の将来を潰してはならない」なんて気遣ってくれるはずもなく、「リキとかいうガキの好きにはさせねえ」とルールの限界に挑むようなタックルでぶつかってくる大人たちは多いようで。
リキ・プッチもセグンダB初年度の去年、あまりボールを持ちすぎないことを学んだそうですが、それでも“狩られて”しまいます。
審判もあまりタレントを守ってくれない。VARなんてのもない。
リャゴステラ戦では退場になりましたが、オリウエラ戦のトリプルアタックは黄色が1枚出たのみです。
そういったことから、リキ・プッチはもうセグンダBでプレーしない方が良いという意見がクラブ内で当然出てくる。しかし、じゃあどうすれば良いかというと、最良の選択をするのは簡単じゃありません。
大まかな選択肢は三つ
リキ・プッチの育成プランとしてFCバルセロナが取れる選択肢は、ざっくり3つあります。
- 1.適切なチームにレンタル
- 2.バルサBでプレー継続
- 3.ファーストチームに上げる
理想は3のファーストチーム昇格です。リキがメッシやフレンキーと一緒にプレーするところをクレも見たい。しかし中盤はバルベルデチームでも指折りの激戦区につき、現実として出場機会を得て成長する場所になるかといえば厳しいです。
もし可能性があるとすれば、ラキティッチやアラニャーが去って席が空く場合くらいか。
では1のレンタルはどうかというと、リキ・プッチ本人がバルサを出たがっていないというのがあります。
彼はフィリアルで試合に出ながら、ファーストチームでトレーニングをする今の方式を好んでいる。
レンタルを申し出るクラブが複数あったなかで、夏にリキ自身が選んだのが2のバルサB残留でしたから。
蹴られることへの対策
本人が蹴られることをさほど気にしておらず、削られることも克服すべきも事象一つとしてセグンダBで鍛えられることを望むのならば、無理に修行に出さなくても良いのかとも思います。レンタル移籍から戻ってきて主力になった前例もないし。
ペップ・グアルディオラが削られないための対抗策としてすばやいパス展開を習得していったように、チャビがボールを守る手段としてカラコーレスを身につけたように、リキ・プッチもまたガルシア・ピミエンタの下で技術を磨き(当たりに負けない身体も作りつつ)、日々のトレーニングでチングリにアピールしながら昇格のチャンスを待っていくのが結局は良いのでしょう。
チャビもイニエスタも、バルサBで試合に出続けた後に昇格をしてきました。
が・・・
ここ2試合で立て続けに危険なタックルを受けているのも事実なので、もしものことがありはしないかと心配もしてしまうんですよね。いつか大怪我をさせられるんじゃないかとの恐怖。クラブ内でレンタルでの育成案を求める意見が伸びているのは理解できます。
審判やリーガが悪質なタックルへの厳しい姿勢をもって臨んでほしいと思う。一発退場で複数試合の出場停止となれば、幾分の抑止力になるでしょうから。
このニュースのまとめ
- ・バルサBで2試合続けて危険なファールを受けたリキ・プッチ
- ・幸い怪我はなかったが、クラブはいつか重傷を負わないかと恐れる
- ・セグンダBではない場所でプレーをするべきではとの意見が大きく
- ・リキ本人はバルサBを望む
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