敵地でのクラシコ連勝で盛り上がるクレ、沈む白ファン。
ここ数日、ベルナベウ・クラシコ連勝後のバルセロナ系スポーツ紙は、チャマルティンならびにラ・リーガにおけるFCバルセロナの覇権ぶりを次々に記事にすることでクレの自尊心を満たしています。ここ10年間のエル・クラシコはバルサの勝利数が圧倒、クラシコでの勝利数でバルサがついにマドリーを上回った(96-95)などなど。
ベルナベウでジローナに敗れた後にバルサに連敗し、もしアヤックスにまで負けてしまったらどうなる・・・と不安で胃の痛そうな白組周辺を高みの見物できるなんて、ほんと選手・テクニコたちに感謝します。
そして土曜日のリーガ・クラシコでは、試合開始前から“異変”が起こっていた模様です。
「試合当日にこれほどのバルセロニスタが歩いてるなんて・・・」
MD紙のエドゥ・ポロ記者による現地レポなのですが、エル・クラシコ前ならいきり立っているのが普通のスタジアム周辺の空気が、まるで普段と大差ないほどに静かだったと。
特筆すべきは、バルサのユニフォームを着たクレが多数通りを歩いていたことで、ベルナベウでバルサファン専用ゲートの責任者さんは「試合当日にこれほどのバルセロニスタがここを歩いているなんて、一度も見たことがない・・・」と語っていたそうです。
それだけ3日前のコパクラシコ(0-3)はマドリディスモにショックを与え、またバルセロニスタに勇気を与えていたということ。
あろうことか、ベルナベウのタキージャ(チケット窓口)ではチケットが売れ残っていたそうで、このバルサ戦は応援に行ってもろくなことがないだろうと少なからぬ白組ファンが考えていたことになります。悲しいね。実際、そうなりましたが。
試合終了のホイッスルが鳴ったときの、スタジアムの雰囲気からも強い感情が感じられなかった。
テレビ画面で見るかぎりではありますが、白ハンカチは舞わず、指笛も鳴り響かず、ソラーリチームや選手たち、あるいは理事会への非難のリアクションがなかったのが印象的でした。かといって、「やるだけのことはやった」という拍手もない。暗い表情で、ただ立っている。あきらめムード。
↓ 試合終了後のサンティア・ベルナベウの様子(MARCA)
バルサファンはお祭り
逆に元気だったのは、隔離ゾーンに300人いたというバルセロニスタたちです。
トラブル回避のために、試合終了後しばらくスタンドに留め置かれたクレたちは、その待ち時間を利用して楽しくチャントを大合唱。「ソラーリ、残っておくれよ~♪」であるとか、「ビニシウス、バロンデオロッ!」などに加えて、
「これはグラウンドじゃねぇぞ、オレたちの庭だ!(esto no es un campo, es nuestro jardín)」なる新曲も発明されたそうであります。ベルナベウで勝ったときの定番曲、完成。
あとはアヤックスが今夜ベルナベウをお通夜にしてくれれば、クレ的完璧な一週間も完成するので、大いに期待したいです。
ジローナ、バルサに続け、アヤックス!
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