残念な試合内容となったフレンキー・デ・ヨングの初クラシコ
前へとボールを届けられなかったのが問題だったと語る
試合前には「Mas que un Clásico」と期待感を煽られたカンプノウクラシコは、蓋を開けてみると実にしょっぱい対決となりました。その主な要因は、自陣に撤退しての待ち受ける作戦をバルサが採ったこと。こんなのバルサじゃないやいという泣けるフットボールが、待ちわびた初クラシコになったフレンキー・デ・ヨングの心境はいかばかりでしょうか。
マドリーは勇敢にプレーしていた
エル・クラシコ終了後、フレンキー・デ・ヨングは地元オランダのスポーツチャンネル ZIGGO SPORT の取材を受け、初クラシコの感想を語っています。ZIGGOはアヤックスの胸スポンサーですね。
「試合はちょっとガッカリするものだったよ。雰囲気とかすべては素晴しかったんだけれど、僕らはもっと良いプレーをしたかったからね。バルサがカサ(ホーム)で試合をするなら、勝たないといけないんだ」
バルサがカサで試合をするなら、勝たないといけない
カンプノウでは必勝。引き分けでは不十分ですし、しょっぱい試合内容では尚更です。この結果には全然満足していない、とフレンキーは言い切ってます。
「もしカサで引き分けるなら、決して満足はしないよ。マドリーは良かったと思う。彼らはプレッシングをして、勇敢にプレーをしていた。たしかに彼らは僕らに勝たなかったけれど、良い試合をしていた」
この「勇敢に」は、ひとつのカギです。
セルヒオ・ブスケツが体調不良でピッチに立てなかった、という問題があり、エルネスト・バルベルデはエリア前に撤退しての守備を選択したのでしょうが、ブロックを取り囲むマドリー選手を自由にし過ぎていたので、やりたいように攻められてしまった。
ボコられてしまう恐怖があったにせよ、自分たちからアクションを起こして相手を受け身にさせる姿勢が必要なんじゃないかと思います。セルヒオ不在では厳しかったか・・・。
プレッシングでボールを運べず
バルサは今回、レアル・マドリーのハイプレスとマンマークに苦しめられました。試合を通じて最終ラインからのビルドアップを出来ず、テル・ステーゲンからのロングボールに逃げることになった。デ・ヨングはいいます。
「今回彼らは、本当にすごくプレッシングを仕掛けてきたね。それによって僕らは攻撃時に1対1の状況はあったけど、(ボールを)前線へ上手く届けてなかったと思う。それが主な問題だった」
対レアル・マドリーに限らず、相手チームのハイプレスをいかにしてかわし、敵陣の奥深くへとボールを運んでいくか。ここもやはり、こちらもハイプレスにて相手エリア近くでボールを奪取する戦術に挑んでほしいです。撤退しての4-4-2(4-4-0)ではない、別の引き出し・・・
それがなにかを提示できないのは歯がゆいのですが、レアル・ソシエダ戦の序盤でやっていたセルヒオ・ブスケツが前線の後ろまで出てプレスをかける方法を完成させていく?グリーズマンをここに置く?
アノエタではボールを運ばれてしまう場面も多かったけれど、相手陣内で奪い返そうとする意思はマドリー戦よりも出ていました。
撤退しての4-4-2はもう限界だとバルベルデも考えていることを期待し、新年からのリアクションを待ちたいです(年内最終・アラベス戦ももちろん有効活用してほしい)。
コメント
マドリーほどの相手となると前二枚が常に走り回らない今のバルサではやはりハイプレスではなくブロックを敷くのはもう仕方ないことだと諦めてます。メッシはともかくやはりもう一枚のFWは90分動き回れる新顔が欲しいですね。
メッシはずっと見ていたいのは間違いないですが、もしかしたらメッシが引退してからの方がよりクレ好みのフットボールを展開するのかもしれませんね。でもやっぱメッシは引退しないでほしい!笑