まだ上手くは出来ていないものの、ボール保持で守ることを目指したバルサ
守備面は脆く、ベティスの圧力に死にかけたが、キャラクターを出して無事ビジャマリンから生還
FCバルセロナがベニト・ビジャマリンで貴重な勝点3をもぎ取りました。あの熱いスタジアムで2回もリードされ、守備の脆さで非常に苦しんだにもかかわらず勝てたのは、チームがキャラクターを示したからです。決して輝かしいフットボールではなかったけれど、ボールにこだわって勝ちきったところが評価できる。課題は多いですが、前進でもありましょう。
ボールを持って攻め、守ることがバルサの個性
スペイン語の記事を読んでいて、よく登場するのが「caracter」や「personalidad」という単語です。それぞれに「キャラクター」と「パーソナリティ」を表し、意味するのは性格とか個性。あちらでは人もチームも(ギターの音色も料理もetc)個性があることが重要視されます。
この個性を示せたことが、ラ・リーガ第23節ベティス戦における大きな収穫です。
MD「キャラクターによる(勝利)」
今回バルサがビジャマリンから3ポイントを手にして生還できたのは、セティエンが監督就任からこだわってきたボール保持のフットボールを信じて戦ったからです。
長らくサボってきたポゼッションですから、バルサといえどもギアに錆が回っておりまして、そうすぐには円滑に回ってくれたりはしない。
だからセルヒオ・ブスケツのらしからぬゴールであったり、ラングレのヘッド弾であったり使えるものは全部使え、との方針でゴールを狙い、メッシが彼らを見事に上手く活用してくれたわけですが、第一のポイントは苦しいながらも2度のリードを跳ね返した気持ちの強さ。
そしてもう一つが、バルサがポゼッションによってリードを守ろうとしたことです。
以前のバルベルデチームであれば、アウェイでリードして残り数分となったなら、エリア前に人を並べて我慢に我慢をしていたところ。あれは切なかった。それが今は(まだ上手く行かないながらも)ボールを掴むことで守ろうとし、4点目も奪いにいったところを前向きに捉えたいです。
もちろん、追加点を獲らずとも、状況を落ち着けてしまうことでも試合を終わらせられるので、そのあたりを熟成させていけば、私たちクレは落ち着いて観戦できるでしょう。
守備は不安
ベニト・ビジャマリンでのバルサは、特に前半はベティスの圧力に苦しみ、セメド、ウンティティが不安定だったことでフェキルに良いようにやられました。
左サイドのジュニオルもピリッとしなかった。ピケとジョルディ・アルバがいれば幾分改善するでしょうが、相手がフルスロットルで迫ってくるアウェーゲームの前半は、とりあえずは少ない傷でやり過ごせるよう祈りましょうか(苦笑)。
距離感が改善されれば、相手陣内でボールを回収できるはず。一度撤退した局面でも、パスワークで圧力をいなせるようになると期待して・・・。
正直なところ、守備は不安でいっぱいですが、テレビの解説者さんたち(W社もD社も)が不安を強調するほどにクレ的心境は悪くないと思う(よね?)。このベティス戦の勝利は結果が出た点でも大きく、自分たちの進む道が間違っていないとチームは盛り上がっていくでしょうから、応援して参りましょう。
コメント
ベティス戦はちょっとローマ戦というかリバプール戦というか、相手のプレスの速さとインテンシティの高さが印象的で、苦しみながらもなかなかやれていたと思います。
まだまだ熟成させて欲しいですが、もう1変化いるかも。。。
今日の感じだと、グリーズマンよりフェキルの方がチームにはフィットするかもなどとも思いました。