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ルーチョ 「胸を張らない方が良い」

チームが劇的に変わったわけじゃないとミスター。

過去3シーズン勝ち星のなかったサン・マメスでの試合を、2-5で勝利。これにて公式戦での連勝は「9」まで伸び、前夜のカルデロンでのアトレティコ祭り(4-0)と相まってクレの幸福感はますます高まっているこの2月上旬ですが、そういう時こそ注意を促すのが指揮官の務めです。試合終了後の記者会見室に現れたルイス・エンリケはチームが得た結果と姿勢には満足感を示したものの、「シーズン中にはサプライズがあることを私は確信している」とコメント。「胸を張らないほうが良い」と、謙虚に慎重に前進していくことの重要性を再び説いています。

全得点に絡んだメッシ

新サン・マメスで一番の主役となったのは、クラック・メッシでした。マドリー方面がダービー惨敗後の某誕生パーティに立腹している頃、バルサの大エースは別格のパフォーマンスによってバルサのフットボルパーティを牽引。フリーキックでの先制点によってチームに流れを引き寄せると(15分)、ルイス・スアレスの追加点をアシスト(25分)、さらに後半アスレティックに1点差に戻されるや(60分)すぐさまデ・マルコスのオウンゴールを引き出し(61分)、その後もネイマールの1-4をアシスト(64分)と、獅子奮迅の大活躍でした。

メッシの生み出したゴールチャンスはそれだけに止まらず、スアレスが逃した完璧なクロス(20分)やら、ポストをかすめた強烈なロスカ(60分)やら、ペドロへとつながっていくデフェンサたちをぞろぞろ引き連れてのドリブルとブスケツへのスルーパス(85分)やら、バルサの好機はほぼレオを経由。アスレティックの守備陣はメッシがボールを持つとどう対処して良いやら分からない、そんな風でもありました。彼を世界最高の選手と言わずして、誰が最高でしょうかね。

ゲームコントロールについては心配せず

そんなレオ・メッシですから、ルイス・エンリケは当然ながら彼のパフォーマンスに対する評価を訊ねられます。監督は言います。「どのような監督にとっても、メッシのような選手を持つことは最高の特権だよ。けれども私は、その認識をチーム全体へと広げたい。今日のようにチャンスを数多く作り出し、汗も流した試合では、チームを称える必要があるからね。全体として問題に立ち向かっていく時、個人はより強くなるんだ

ルーチョはまたこの試合の感想としても、「選手たちのプレーへの姿勢は素晴らしかった。チームは勇敢に相手チームが仕掛けてくる逆境や問題に応じていた」とチームの奮闘ぶりを称賛。一貫して“個人よりもグループとしての頑張りが重要”のメッセージを送るミスターです。

アスレティック戦はバルサのカウンターが非常に冴えていた一方、コントロールを失う時間帯もしばしば見られました。しかし監督はその点を特に心配していないと言います。「試合をコントロールし、チャンスを作り、相手にそれを許さないのは理想だし、私たちは常に理想は求めているけれど、アスレティックのように相手が前線でプレッシャーを仕掛けて背後にスペースを残している時は、そのアメちゃんを拒絶するのは難しいからね。スペースを突けるのならば突くべきだし、私は攻めてチャンスを作るのが好きだ。ただしそれでシュートを打てなければ、急いで走って戻らなければならなくなる。私たちはボールを保持することで居心地よく感じるチームだけれど、ボールがなくとも同じように落ち着くチームになり始めているんだ。いろいろな方法で試合には勝つことができる

バルサはいつも同じ

首位マドリーとの勝点差が「1」へと縮まったことに関しては、ルイス・エンリケが気を緩める素振りを見せなかったのは言うまでもありません。「シーズンの間にはどのチームにも良い時期や悪い時期がある。リーガは最も安定しているチームが制する大会だし、最終節まで決まらないだろう。胸を張らないほうが良いよ。まだ先は長く、いろいろな事が起こるに違いない。きちんと準備を整え、さらに向上していくことがポイントになる。私たちはまだ2位なんだ」

アノエタで悪夢を見たチームの姿勢を変えたのはなんだったのか、との質問に対しては、バルサ監督はそうじゃないよと反論しました。「急な転回など一切なかった。サン・セバスチャン以降で変わったものなど何もなかったし、私たちは同じ考えの下に同じように仕事を続けているんだ。状況を変えてくれるファンタスティックな解答なんてものはない。選手は機械じゃないからね、私を始めとして間違いもするし、良い時もあればダメな時もある。いつも良いバルサでありたいけれど、それは不可能だ」

了解、ミスター。高らかに勝利を歌い上げることなく、今はまだちょっとニヤニヤする程度にこの9連勝を喜びたいと思います。ただなんにせよ、首位マドリーに1ポイント差に近づいたのは間違いない。見えてきました、首位奪還が。

 

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