70分まではバルサが上回っていたとの見解。
アヤックス戦の黒星をちょっとしたアクシデントで終わらせるために、是非ともリアクションを示しておきたかったFCバルセロナ。しかし新サン・マメスでのアスレチック・クラブ戦はそんなバルサの弱点をさらに炙り出し、警告灯を点滅させる試合となりました。外野から見るかぎり、2013年末のチーム状態はけっこう深刻。けれどもそういった状況だからでしょう、試合後のヘラルド・マルティーノ監督はポジティブだった点をなんとか拾い出そうとし、「とても良いバルサを見た」と選手たちを称えています。今回は正直、あまり同意はできないのですけれども。
前半のパフォーマンスはとても良かった
エル・タタは言います。「あなたたち(記者)は結果を見て分析をするし、この2試合の結果はネガティブなものだった。けれども今日の前半のチームの出来は、勝っていた時よりも良かったと私は思ったよ。負け試合の後でそう主張するのは難しいけれど、私の目にはとても良いバルサに映ったんだ」
「アスレチックのゴールが生まれる70分までは、私たちが彼らを上回っていた。前半だけではなく、後半の最初の20分間もね。アスレチックの得点が、私たちにダメージを与えたよ」と強調する監督によると、「ゲームをコントロールし、奥行きある攻撃をしている時間帯もあった。おそらく仕上げのパスが正確でなかった」とのこと。少なくともコメント上は、外野の見解とは大きな相違を示すミスターです。
先制点が勝負を分けた
これで連敗になった件に関して、「バルサは負けることに慣れてはいないし、連敗となると更にそうだ。私たちはアムステルダムでの悪い夜をここで解決したいと思っていたけれど、残念ながらその狙いは叶わなかった。ただ何らかの手土産を持ち帰るだけの仕事はしていたと思う」と語ったマルティーノ監督は、「もし先制点を決められていれば、試合を違ったものになっていただろう。私たちのプレーには連続性があった」と強調。記者のみなさんは私が勝っているときも自己批判する人間なのは知っているだろうとしたうえで、「前半のチームにラストパス以外の不足は見つけられない」とチームを評価しています。
しかしシュートの少なさ、決定機の少なさは、以前と比べると悲しいレベル。それについて質問を受けたミスターの回答は次のようなものでした。「当惑というのは、チームが何をすればいいのかを分からなくなっている時だ。けれども私はチームがそうなっていたとは思わなかったよ。彼らはどうプレーしなければならないのかを知っていた。私の思うバルサは10本のシュートを放つチームではなく、ゴールする状況を手にするチームなんだ」
そしてチャビとイニエスタをベンチに下げた理由は、「私たちがコントロールを失っていたから。チームにはより縦へと行けるインテリオールがいたし、デランテロを3枚並べることで、あの時間帯はもっと縦に仕掛ける必要があった」とのことです。
【アスレチック・クラブ 1-0 FCバルセロナのマッチレポートはこちら】
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