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ルーチョ 「メッシの1-1が勝利のカギだった」

流れを変えた、ハーフタイム直前の同点弾。

最終的に5-1で終了したこのデルビー・バルセロネスにおいて、決定的な働きを見せたのはまたしてもレオ・メッシでした。バルサはポゼッションで圧 倒しながらもエスパニョールに先制を許し、なかなか同点弾を奪えないという好ましくない展開。クラウディオ・ブラボの好守で0-2を阻止する場面もあり、 ディティールの違いで結果が異なっていた可能性は十分にありました。そんな試合の流れを劇的に変えたのが大エース・メッシのハーフタイム直前の同点ゴー ル。クラックのバルサ400回目となるこの得点によってルーチョチームは自信を深め、後半のゴール連発マニータ祭りへとつながっていきます。決まるタイミ ングによってゴールが及ぼす精神的影響を、改めて確認した試合でした。

同点ゴールで士気上がり、後半は内容向上

試合終了後の記者会見にて、ルイス・エンリケはメッシの同点ゴールの重要性についてこう語りました。「0-1となるまでは、試合は比較的穏やかに進んでいた。相手チームが守ってくる状況に私たちは慣れているからね。私たちの中で迷いが生じ始めたのは、彼らが先制してからだ。私たちはサイドを使って幅を広げ、相手を揺さぶる動きが足りていなかった。それによってエリアに入るのに苦労していたね。上手く後ろに退けず、エスパニョールにチャンスを作られたことも2回あった。しかし1-1のゴールがカギとなり、後半の私たちは内容が上がり効率性と流動性も増した。私たちのクオリティある選手たちが効率的にプレーすれば、相手は非常に難しくなるんだ

私たちの同点ゴールは、こちらにとってもあちらにとっても大きかったね。前半は良い攻撃をしながら得点に至らなかったけれど、ほとんど最後にそれが決まった。ハーフタイム中のチームは逆転してやろうと目を輝かせていたよ。私たちは重要なポイントを2つ話し、それを実行に移した。とても上手く入っていけたね」

何故バルサ選手たちは1点目を決めるのにとても苦労したのか、ミスターは見解を述べました。「選手たちの精神状態が影響しただと思う。 エスパニョールに関して言えば、身体がフレッシュな時は守るほうが易しいんだ。だからボールをサイドからサイドへと動かすことによって相手にダメージを与 えるのがポイントとなる。彼らを上下動させるためにね。そして相手が疲れてくれば、スペースが現れてくる。もし45分にゴールを決められれば、さらに難し くなるさ」

マドリーソシオが17人追放され

その同点弾、さらには後半早々の逆転弾を決めたレオ・メッシを、指揮官は手放しで称えました。「今日のレオはゴールを決めるだけでなく、チャンスを生み出すことでも決定的だったし、守備においてもそうだったよ。彼はプレーに大きく関わっていたし、それはシーズン開幕時から見られていることだ」。そしてルイス・エンリケは、「メッシのように破壊力のある選手がいることに、人はすぐに慣れてしまう」とも付け加えています。

レオ・メッシに関しては、サンチャゴ・ベルナベウでのセルタ戦で彼やカタルーニャに対して侮辱チャントをしていたというソシオ17人をレアル・マドリーがスタジアムから追放(入場禁止)した、との知らせを受けたルーチョは、「17人だけ?反暴力のための対策はどれも良いものだけれど、もし罵ったファンを追い出し始めれば、スタジアムは私たちだけになるだろう。選手ですら追い出されるよ」と皮肉返し。さらにこんなふうに語りました。

「スタジアムで罵ることが禁止となれば、どこで線引きを出来るのか私には分からない。どんなタイプの侮辱はダメか?対策を始めることは喜ばしいけれ ど、わが国の文化も見てみよう。私たちの国は、情熱や熱狂とともに物事と暮らす文化を持っているんだ。侮辱がなくなると好いけれど、私にはほとんどユートピアに思えるよ」

ちなみにルイス・エンリケは、イグレシアス・ビジャヌエバ主審がネイマールが倒された際にペナルティを宣告する笛を吹かず、スタンドから白ハンカチが待った件については、「バルセロナで強い風邪が流行っているからハンカチを出したんだよ。たくさんの人が感染しているからね」とスルー。水曜日のPSG戦に関しては、「私たちは前向きなダイナミズムにある。グループの首位を手にするチャンスを与えてくれる、大切な試合だよ。パリでのイダ(第1戦)と似た展開になると予想している。このスタジアムでは、彼らがパリより苦しむことを期待しているけれどね」、とのことです。

 

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