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ルイス・エンリケ「勝てばサプライズはない」

様子を見ることなく、自分たちのプレーをして勝ちにいく。

タイトル獲得に向けて重要な試合が続くこの3月の、その第一弾となるビジャレアル戦がいよいよ訪れました。3週間前に行われたカンプノウでのイダはFCバルセロナが3-1で先勝し、決勝進出へと一歩前進しましたが、先日はメンバーを落としながらもベルナベウで引き分けている黄色潜水艦は、そう簡単にルーチョチームに決勝行きの切符を渡してはくれないでしょう。クラブ史上初となるコパファイナルを実現しようと、ビジャレアルは大いに気合が入っています。対するバルサは大会最多優勝を誇るコパの王。37度目の決勝進出を果たすべく、最大集中で試合に臨むことでしょう。

ビジャレアルはおそらく攻撃的にくる

前日会見のルイス・エンリケはバルサが最適な瞬間にあると語る一方、決してイダの結果を守りにいかないとクレに約束しています。

試合の目標
「ビジャレアルが私たちにダメージを与える力があることはすでに分かっているけれど、私たちもまた危険なチームであるわけで、私たちは散歩にはいかないよ。決勝戦でプレーするために、私たちは燃えているんだ。私たちの目標は試合に勝つこと。もし勝てれば、サプライズの可能性はない

試合へのアプローチ
1点を奪うことがなにより重要になるだろう。様子を見に行くようなことはせず、可能なかぎり真剣に自分たちの攻撃的フットボルをし、ボールを保持していきたい。組織立ち、守るためにはそれが必要だからね。そしてボールを失ったならプレッシャーをかける。それがこのチームであるし、もし自陣にいなければならないとしたら、それは相手チームが私たちを圧迫しているからだろう」

ビジャレアルはどのようにくるか
「試合が始まるまでは、彼らがどのようにプレーしてくるかは分からない。イダの結果から、別のやり方で試合に入る可能性もあるけれど、遅かれ早かれラインを空ける必要はあるだろうし、これまでの3度の対戦とは違うゲームが見られるかもしれないね。ビジャレアルは大半の試合でバルサ戦とは違うプレーをしている。私たちとの試合で彼らはプレーを変えている」

「ビジャレアルにはプレーの際に意図があり、両ラテラルが上がり、前線はスピードと決定力がある。カンペオナートにおけるベストチームの一つだ。おそらく今回は、過去の対戦よりも攻撃的なビジャレアルが見られるだろう。彼らに失うものはないしね」

チームは最適な状態にある

ルイス・スアレスとマスチェラーノがコパでの出場停止にリーチ
「影響は受けるよ。考慮に入れるだろう。ただし決勝進出も懸かっているからね」

いまのチーム状態
「私たちは是非ともコパ決勝をプレーしたいと思っている。チームは今最適な状態だよ。結果としてタイトルを得るかどうかは分からない。目標により近づいていければベストだ」

デランテロたちの役割
「デランテロに求められる仕事とは何か?彼らはラインとラインの間でプレーし、サイドを開き、スペースを生み出し、デフェンサにプレッシャーをかけ、守り、正面からプレーすることを自ら買って出ているんだ。周囲はゴールや結果でしか判断していない」

最近のネイマール
「彼は良くやってるよ。チームを助けてくれている。シーズンを通していつも同じなんてことはないんだ。ゴールを決めればよく目立つし、気づかれにくいプレーも数多くあるけれど、プロである私たちはとてもよく分かっているさ」

チームの得点は大半がトリデンテ
「前線の三人がゴールの大半を決めることは私の目標ではなかった。あらゆる面でチームが機能することが私の目標だったし、チームとしてプレーするよう私たちは試みている。前線にいる選手たちが、ゴールにより近くにいるということだよ」

交代後の選手の不機嫌
「私が関心があるのは試合であって、それを取り囲むものではない。私が見ているのはプレー中の選手たちの姿勢だけだよ」「私は選手時代、全部にプレーしたくはなかったよ。お祭り騒ぎの試合や、サブがプレーする試合には出たくはなかった」

超気合のビジャレアル

と、ルーチョが意気込みを語ったビジャレアルとの国王杯準決勝ブエルタですが、エル・マドリガルの雰囲気はかなりスペクタクルなものになりそうです。意外にもコパ決勝の経験がないサブマリンは、今回のこのチャンスに相当燃えている。愛するチームの快挙実現に向け、一丸となってバルサに圧力をかけてくるのは確実でして、選手入場時には2万人によるモザイク 2万個の風船でチームを鼓舞するそうです。

一方でペーニャ連盟は、“2時間前にスタジアムに来てチームバスを迎えよう”、とビジャレアルファンを招集。全員で黄色いシャツを着ることで、スタジアムを黄色い潮流で包むのだ!と気合全開です。“レモンターダ(逆転)!”をスローガンにしてモウリーニョ・インテルを迎えた2009/10シーズンのバルセロニズモを思い出します。そういえばこの時も、イダのスコアはインテル先勝の3-1でしたなぁ(火山噴火さえなければッ)。

マルセリーノチームもこの当時のバルサと同じく、2-0を目指しているでしょう。バルセロナの攻撃陣を零封するのは簡単ではないですが、ビジャレアルには“エル・マドリガルでは昨年11月のヘタフェ戦からスペインのチームには1点も与えていない”という強烈な記録があり、自信の源となっています。ヨーロッパリーグを含めても地元ではここ11試合で10勝1分、得点23の失点4。しんどい試合が予想されます。

マルセリーノ監督は前日会見で「全速力ではいかない」と言っていますので、逆転に必要な2ゴールを奪うためにどこで勝負を賭けて前に出てくるかです。ルーチョチームは逆に、どうやって大勢に大きく影響するアウェイゴールを奪い取るか。この試合でカードをもらえばファイナルで出場停止となるルイス・スアレスとハビエル・マスチェラーノをどう起用するかも注目点です。

 

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