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ようこそ、バルベルデ新監督

2年+1年契約とバルトメウ会長が発表。

数週間前から各メディアが報じていたとおり、29日(月)午後、FCバルセロナ会長ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長によってエルネスト・バルベルデさんのトップチーム監督就任が発表されました。

契約期間は2年で、1年延長のオプション付き。入団会見は今週木曜日に行われるとのことで、記者会見前に電話で新監督と話したという会長曰く、「バルサを指揮するという挑戦を前にとても喜び、希望を抱いていた」そうです。

そしてこちらも言われていたとおり、第二監督のジョン・アスピアス、バルサ出身のフィジカルトレーナー ホセ・アントニオ・ポサンコ(通称ロス)もエルネストと共にバルサのメンバーとなります。

能力と見識があり、カンテラを愛する

新監督決定は、ロベルト・フェルナンデスが当日行われたスポーツ委員会でバルベルデを選出した理由を説明し、クラブの理事たちがそれを承認するというプロセスで行われました。とはいえ上のような動画も用意されているわけですから、バルベルデ新監督はそれなりに前から準備されていたわけで。

ティト・ビラノバが病に倒れた後、そしてタタ・マルティーノの退団の際もバスク人監督の名前は挙がっていましたから、三度目の正直で満を持しての登板といえます。

バルトメウ会長の説明によれば、ルイス・エンリケの退任発表以降 ロベルト・フェルナンデスは「数多くの選択肢を検討し、候補は彼だけではなかった」そうです。

しかしスポーツディレクターの中でふるいにかけられ、クラブに提案されたのはバルベルデ一人。委員会では「満場一致」で彼を招聘することに合意しました。

求められる要素の多いバルサ指揮官にバルベルデが選ばれた理由は、「能力と見識、知識があり、経験豊富で、フットボル・バセ(下部組織)を愛し、バルサ流の働き方を備えている」から。 さらに「トレーニングや試合管理に新しいテクノロジーを応用することにも情熱を燃やしている」こともポイントだったそうですが、なんといっても大事なのは「バルサと同じプレーコンセプトを持ち、フットボル・バセを愛し、バルサと似た哲学を有していた」ことでしょう。

バルセロナらしいパスフットボルの再構築が彼には期待されます。

スペイン内外での経験

かつてバルサを率いた多くの監督たちと同じように、エルネスト・バルベルデ(53)にも選手としてのカンプノウ生活歴があります。

1988年、エスパニョールに所属していた彼をバルサへと連れてきたのはジョハン・クライフ
怪我に泣かされたことで継続的に試合に出ることはできず、2シーズンのみの在籍でアスレティックへと去ったのですが(29試合出場、10得点)、これで“バルサを知っている”という条件はクリアされます。ロベルト・フェルナンデスは当時のチームメイトでした。

監督のキャリアは1997/98シーズンに、アスレティックのカデテBから開始しています。

その後はチェチュ・ロホ監督のアシスタントをしたり、少しだけ背広組になったり(スビサレッタもいた)、Bチームを率いたりして2003年にアスレティックのトップチーム監督へと昇格。

バルサがロナウジーニョ時代に入った2003/04シーズンはリーガを5位で終えUEFAカップの出場権を得たものの、会長と馬が合わずに翌年解任。1年間をオフとし、趣味の写真を楽しんだそうです。

エスパニョールで指揮を執った2006/07シーズンは、勇敢で魅力的なフットボルを武器にUEFAカップで準優勝の快挙(グラスゴー決勝ではペナルティキック合戦で敗北)。

2007/08シーズンはオリンピアコスへと移り、3度のギリシャリーグ優勝。ビジャレアルでは上手く機能せず冬で解任。2012/13は低迷していたバレンシアを冬から率いてリーガ5位、チャンピオンズ1/8ファイナルといった経歴の持ち主です。

2013年6月からは古巣のビルバオに戻り、4年間バスクの獅子たちを統率しました(アスレティックの監督として歴代最多試合)。

バルサのようなビッグクラブで指揮を執った経験はないですが、それはここ最近の5監督も同じでしたし、バルセロナではあまり重要でないようです。

重要なのは哲学と気骨。あの温厚そうな表情の下には熱い闘志と打たれ強さがあり、ルーチョとはまた違った楽しみを与えてくれると期待し、応援していくことといたしましょう。

 

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