足りていなかったのは動きとアイディアであると監督。
11年間負けのなかったホセ・ソリージャにて、2014年はまだ1勝しかあげていなかった18位のバジャドリーに1ゴールも奪えずに敗北。選手の大半が3日前にFIFA親善試合をプレーし、落とし穴となり得る状況にて迎えたこの試合ではありましたが、“それでもこれくらいはやってくれるだろう”との期待を余裕で下回るイメージを残したことが、クレの気持ちを薄暗くさせます。せっかくもうすぐ春なのに。チームが無残な試合をした後の記者会見場に現れたマルティーノ監督が強調したのは、選手たちの姿勢に問題があったわけではないとの見解でした。
「あらゆる面がしっかりとカバーされた、完全な試合をすることに苦労をしたよ。チームに欠けていたのはテンション(緊張感)や激しさではなく、アイディアだったと思う。足りなかったのはプレーを生み出すことと、ラスト20mでの動きだ。そのことが私たちが最良の結果を得る妨げとなっていた」
バルサ監督は続けます。「動きを出さなければいけない。私たちをバルサたらしめていたもの、良い組み立てやスペースを見つけるプレー、サイドからの突破や奥行きある攻めが足りなかった。結果に関わらず、試合の中で相手チームとの問題を解決していかなければならない。足りなかったのはプレーを紡ぎ出すためのアイディア、動き、奥行き、マーク外し。私の中では、姿勢に不足はなかった」
ベストとなるための15日
バルサは2014年に入って以降、13ポイントを失いました。幾らなんでも、これは星を落としすぎ。警告灯はいよいよ黄色から赤色へと変わってきました。しかしミスターはリーガにアディオスしたとはみなしてはおらず(そりゃそうです)「数字的に可能性があるかぎりは、最後の瞬間まで戦わなければならない」と定番のコメント。2週間後に迫ったサンチャゴ・ベルナベウ訪問については、こう述べました。
「たとえ今日の結果が勝ちや引き分けであっても、ベルナベウには勝ちに行かなければならないのは同じだ。今の私たちはベストの状態とは言えず、マドリーのようなチームと戦うためには、ベストとなっていなければいけない。そのための時間が、私たちには15日間ある」
クラシコの前にはまず、シティとのチャンピオンズ1/8ファイナルできっちり結果を出さねばなりません。「私たちはマンチェスターで良い試合をして、次のサン・セバスチャンではダメだった。今日の私たちは良い試合をしなかったので、水曜日はその逆となることを期待してるよ」。そう願います、本当に。
期待した効果が出ていないローテーション
シーズンの重要局面をベストコンディションで迎えるために、せっせと行ってきたローテーション。この3月を迎え、いよいよ元気に調子を上げるはずのチームが現実には逆に失速している件については。「私たちが行ってきた修正が、期待していた効果をあげていないね。出場時間の少ない、あるいは疲労の少ない選手たちが良い状態となっていると考えていたけれど、ここ2回の遠征ではそうなってはいない」
アトレチコ・マドリー(1-1)、レバンテ(1-1)、レアル・ソシエダ(3-1)、そして今回のバジャドリー(1-0)と、2014年に入ってからのバルセロナはリーガの敵地戦でとにかくポイントを落としています。ペップ時代にも“フエラで勝てない病”なんてのがありましたが、エラーの許されないレースの中でこれは致命的です。ミスター曰く、「ここ最近2回の遠征で2敗。リーガが決まる時期を迎えているだけに、心配をしている。自信を与えてくれた引き分けもあったけれど…」。深刻そうです。
【バジャドリー 1-0 FCバルセロナのマッチレポートはこちら】
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