ラキティッチ 「バルサで歴史を作りたい」

クロアチア人セントロカンピスタの入団発表。

FCバルセロナのフットボルチームではロベルト・プロシネツキ(1995/96)以来となるクロアチア人選手が誕生しました。セビージャから移籍し、大好きだったというペップ・グアルディオラが身につけていた4番の後継者となったイバン・ラキティッチです。セビージャ退団会見では涙も見せた前日とは異なり、この日のセントロカンピスタは終始笑顔。カンプノウの記者会見室にて行われた入団会見では、アンダルシア訛りだというカスティジャーノでバルサでの成功への期待と、タイトル獲得への熱意を強調しています。「前チームでヨーロッパリーグを獲得してから、タイトルへの飢えはさらに大きくなってる。バルサで歴史を作りたいんだ」

慌しい一日

イバン・ラキティッチは7月1日、バルサの新入団選手たちが皆経験するメニューを順にこなしていきました。朝9時からのシウター・エスポルティーバでの身体・健康検査(メディカルチェック)に始まり、カンプノウパルコ内でのクラブ会長(&副会長)との契約書へのサイン儀式、ユニフォーム姿に着替えてのグラウンドでの写真撮影(とファンへの顔見せ)。そして報道陣を前にした入団記者会見です。

以前はピッチでのお披露目は一般ファンに公開され、ロナウジーニョ、アンリ、イブラヒモビッチ、セスク、ネイマールといったクラックたちは数万人のファンを集めていたのですが、今年は盛大に集客は行われず。ラキティッチの場合も当初は一般非公開とされていましたが、クラブは最終的にスタジアムに集まった数百人のファンに扉を開き、彼らはトリブナ(メインスタンド)の2階席からラキティッチへと歓迎の声援を送っています。

スビ 「チームの戦術的な可能性を増やすだろう」

メディア向け入団会見は12時45分頃より、カンプノウの記者会見室で行われました(ルイス・エンリケとマルクアンドレ・テル・ステーゲンは隣接するイベント施設Auditorio1899で実施)。ラキティッチとともに壇上の席に着いたのはスポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタとスポーツ部門担当副会長のジョルディ・メストレ。副会長からはまずラキティッチのプロフィールと契約期間が5年(-2018/19)になることが説明されましたが、「相手クラブの要望」との理由で移籍金の額は公表されていません。

続いてマイクを取ったのは、アンドニ・スビサレッタです。チーム強化の責任者である彼にはこの会見中、記者さんたちから何度も質問が飛んでいるのですが、そちらに関しては別で取り上げるとしまして。ラキティッチについては、スポーツディレクターはこう評価しています。「彼はポリバレントな選手で、“8番”としてプレーできる以外にも、“10番”をこなせるし、代表チームやセビージャではピボーテもこなしている。彼はチームの戦術的な可能性を増やしてくれることだろう。またセビージャでは強いキャラクターを示すとともに、カピタンマークも着けていた。それは彼の選手としての重みを増している」「彼が加わることでエリア外からのシュートや、セットプレーでの幅も大きく増えるね」

そして今夏からの恒例となっているウェルカムビデオが上映され、いよいよラキティッチによる挨拶と質疑応答の開始です。

結婚式と同じ力強さで、“Si!”

紺色のバルサポロシャツで入団会見に臨んだイバン・ラキティッチはまず、バルサへと感謝でスピーチを始めています。「クラブへと感謝をしたい。一番重要なのは心地良く感じ、クラブが僕を選手や人間として信頼していると感じること。これからは僕次第だから、彼らからの信頼にお返ししたいし、全力を尽くしていければと思う。僕は自分がここに居ると言うためにバルサに来たわけじゃなく、歴史を作るためにやって来たんだ。昨シーズン、セビージャでヨーロッパリーグを獲得したことで、僕のタイトルへの飢えはより大きなものとなっている。セビージャを良いかたちで退団できたことをとても嬉しく思っているよ。僕は前進をしたかったし、スビと初めて話をした日、結婚式の日のように力強く彼に“Si”と言ったんだ(少し笑いながら)。クラブのために一生懸命働き、どの試合でもベストとなるよう頑張っていくよ

その後は、記者さんたちからの質問に答えていったラキティッチ。主だった質問とコメントは、以下のような具合です。ところで彼、澄んだ目をしていますね。

■ポジション

「僕にとって一番大事なのは、監督がどのように決めるかなんだ。チームにとってのベストが、僕にとってのベストだからね。僕は各クラブで異なるポジションでプレーをしてきた。シャルケではほぼ1年間ピボーテとしてプレーをしていたし、どのポジションでもミスターが自分に何を期待しているのかを知らなければならない。チームの必要性次第でもあるけど、その意味で僕はフレキシブルだしオープンだよ。どのポジションであってもOK。プレー方法を決めるのは監督だし、彼は僕に何ができるかを知っているさ」

■交渉の経緯

「僕の去就について(バルサと)最初に話をしたのはセビージャだった。クラブ間での合意があることが、僕にとっては重要だったんだ。彼らが合意をしてはじめて僕がバルサと話をする時が来て、そこで僕はバルサにハイと言ったよ。全ては電話で片付いた。最初から僕の中では、このチームに入りたいと決まっていた」

「交渉がまだ終わっていないと知りつつ(代表チームで)トレーニングするのは簡単じゃなかったよ。朝食や昼食の時、またはトレーニングの前後に毎回、“まだ?”って訊ねられるんだ。代表のユニフォームを着ることは僕の大きな誇りだから、移籍の件は出来るかぎり遠ざけておきたかった。だからクラブや代表監督には感謝をしてるよ」

■モドリッチ

「代表チームでは、モドリッチとたくさん話しをした。チームメイトである以上に、僕らはとても仲がいいからね。彼は僕の幸運を願ってくれたよ。僕と一緒にプレーをしたがってたけれど、そうはいかないしね。そうなったらキミは二番手でガマンしないといけないぞ、って彼に言ったよ(笑)」

■背番号4

ペップ・グアルディオラが着けていた番号を手にできるのは、僕にとっては特別なんだ。選手や監督としてのすごさは別にしても、僕は彼のプレースタイルが大好きだった。彼と同じ成功を自分も手にできればと思ってる。だから即座に4番を選んだよ

「バルサの中盤がタレントだらけで、チャビ、イニエスタ、ブスケツをみんなが参考にすることは知ってる。でもクロアチア人としては、そこはプロシネツキなんだ。彼のボール扱いはまるで踊っているように見える。グアルディオラもそうだね」

■バルサでの抱負

「セビージャでしていたようなフットボルをやっていきたい。激しくいきたいし、トレーニングでも試合でも全力で働いていくよ。自分がもっと良くなれることを僕は知っているしね

■バケーション

「昨シーズンは60試合以上に出場したから、最高の成果を残すためにも、今は休息が必要だしフットボルからは少し距離をおかないとね」「僕は数年前から専属のトレーナーがいて、一緒に仕事をしているんだ。プレシーズンにはいつも万全の状態で臨んできた。これからは娘との時間を増やさないといけないけど、足を怠けさせるつもりもないんだ。妻には時々、仕事が恋しい、汗をかきたいって言ってる。何をすることもなく何日間も過ごすことが出来ない性分だから、バケーションの間もトレーニングをしていくよ。でも今大事なのは身体を休めて充電することさ」

■スアレスの謝罪

「彼のキャラクターを物語ってるよね。みんなに向けてバカな事をしたと謝るのは簡単なことじゃない。自分のことを振り返っても、僕のエラーだったと言いに出たのはほんの数回だしね。彼はムンディアルで再び大きなエラーを犯した。でもクラブはチームが必要としているものを良く知っているよ」

 

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