4年契約、背番号13。
マドリディスモの伝説アルフレド・ディ・ステファノ氏がこの世を去った7月7日(ご冥福をお祈りします)、カンプノウではクラウディオ・ブラボの入団プレゼンテーションが行われました。カンプノウ・パルコ内での契約書(~2017/18)へのサイン儀式終了後、背番号13のユニフォームを身にまとい、バルサ選手としての姿を初披露したチリ代表カピタン。その後の入団会見で彼が強調したのは、このバルサ入団は胸弾む挑戦であり、自分がセントラルのようにもプレーする方法を知っていて、レギュラーを獲得しチームを助けるために全力を尽くす決意でした。31歳だけあって、非常に落ち着いた話しぶりのポルテーロ。頼りにしてます!
カンプノウラウンジで、はいポーズ
FCバルセロナに新入団する選手にとっての、最初の晴れの日であるプレゼンテーション当日。クラウディオ・ブラボもまた7日(月)、朝から次々と恒例の行事をこなしていきました。いつもと異なっていたのは、この日のバルセロナは生憎の空模様だったため、グラウンドにて行われる予定だったユニフォーム姿の初披露が、スタジアムのトリブナ(正面スタンド)1階の“カンプノウラウンジ”で行われた点。クラブはこの夏休み期間中、1階席の一部をファン向け軽食スペースに改装して営業しており、テーブル類を片付けてプレゼン会場としたわけです。観客席は一部ファンに開放され、ブラボ登場の際には大きな歓声が起こりました。
バルサの公式YOUTUBEページなどではその際の様子が動画で閲覧できるのですが(こちら)、ロッカールームでのユニフォームへの着替えの場面では、ブラボが今後使う13番ロッカーの隣りの9番ロッカーの名札が気になって仕方なく^^; 現時点ではまだALEXISとなっていて、とりあえずはホッとしました^^ また、プレゼンテーションには妻のカルラ・パルドさんが付き添っていて、舞台横から夫の姿を撮影し、インスタグラムなどにその写真やメッセージを投稿しています。
バルサの一員となれたことの誇り
さてプレゼンテーションの一番の目玉である入団会見ですが、こちらはイバン・ラキティッチと同様、カンプノウ内にある会見室、“Ricard Maxenchsの間”にて開かれています。まずはジョルディ・メストラ副会長、アンドニ・スビサレッタとの一連の記念撮影に始まり、メストラ副会長の挨拶、ひげのたっぷり生えたスビサレッタによる挨拶と祝辞。そしてウエルカムビデオの上映があり、いよいよクラウディオ・ブラボの挨拶という流れです。
紺色のバルサポロシャツを着用したクラウディオ・ブラボの喋り口は、31歳の経験豊富なチリ代表カピタンとだけあって、非常に落ち着いたベテランといった感じ。もうすでに何年も前からバルサ選手ですよ、と言われても違和感はありません。冒頭の挨拶で、新13番はこうスピーチしました。
「僕を信頼してくれたFCバルセロナに感謝してるよ。この場に居れること、この偉大なクラブで偉大なプロジェクトの一員となれることを誇りに思う。ラ・レアルでの自分のサイクルは完了したと感じているし、これからは誇りと共に、ベストを尽くすことでこのバルサカラーを守っていかなければならない。いろんなことが、僕の頭を駆け巡っている。誰もがこういう瞬間を熱望しているんだ」
3人のポルテーロは全員ゼロからのスタート
そしてここからはスビサレッタSDやメストラ副会長を交えての、記者さんたちとの質疑応答が始まります。記念すべき最初の質問は、アレクシス・サンチェスの助言についてのものでした。「アレクシスはバルサのことをたくさん教えてくれたよ。そしてこの瞬間を最大限に楽しみ、活用しないといけないって言ってたね。僕はここへきてまだ少しだけど、愛情を感じているし、それによってカサ(我が家)にいるような感じがしてるんだ。彼の去就に関しては、僕らは話してないよ」
以下はこの会見で語られた、クラウディオ・ブラボによる各テーマに関するコメントたちです。
■バルセロナのプレースタイル
「幸いなことに僕はチリ代表でも、ここで出会うことになるフットボルと似たものを経験している。アグレッシブなフットボルをね。そこでは僕は多くのプレーに参加することになるし、ポルテーロとしてだけじゃなく、セントラルのようにもプレーしなければならない。前目にポジションを取り、相手選手からの圧力を受けながら足を使ってプレーすることになるんだ。でも僕はそういうシステムが好きだし、チリでもやっているから、ここでも問題を抱えることはないと思う。落ち着いてこなしていけるだろう」
■バルデスの後を継ぐこと
「バルセロナの一員となることは僕を誇らしい気持ちにさせるんだ。ラ・レアルにおいても最初はアルコナダの名前がずっと登場していたし、僕はそれを個人的な挑戦として受け止めていた。自分の名を上げてやろう、クラブが僕を信頼してくれた理由を示してやろう、と飢えていたよ。僕は偉大なポルテーロたちが活躍してきたクラブへと来たんだ。それは僕にとってすごい挑戦だよ。可能なかぎり上手くやれることを期待してる」
■ポジション競争
「3人のポルテーロは全員ゼロからのスタート。各人のアドバンテージはみんな同じさ。全員が最大限に、チームが出来るかぎり機能するように努力していかなければならないんだ。自分がMAXに努力していくことを知っているから、僕は落ち着いてる。これまでに自分がレギュラーだと感じたことは一度だってなかったし、テル・ステーゲンの獲得にも驚きはなかったよ。クラブからは第3ポルテーロとしての獲得だとも、第2とも第1だとも言われてない。最初に言ったように、僕らはみんなゼロから出発する。テル・ステーゲンは溢れる才能をもった若いポルテーロだね」
「レギュラーでないのはリスクじゃなく、競い合っていくことへのモチベーションだよ。テル・ステーゲンとマシップとは、かなりハードな競争になるだろうね」
■自分の長所
「足元のプレーは僕が得意とするところの1つだね。空中戦では上手く状況を活かせるように試みているし、1対1でも可能なかぎり上手くできるようトライしている。ポルテーロは決して勉強を止めず、あらゆる点を絶えず修正していくものなんだ。リーガや代表チームでの経験という点で、良い年齢でのバルサ入団だと捉えている。ただ、人はみな学び続ける機会を手にしているものだけどね」
■好きな守備方式
「なんでもいいよ。どのようなプレーの仕方にも、僕は少しでも早く適応していく。それが今のフットボルで求められることだからね。マンマークであれゾーンディフェンスであれ、3バックであれ4バックであれ、適応しなければならない」
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