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モントーヤの困った状況

監督は使おうとせず、クラブは出そうしない。

12月11日(木)、FCバルセロナのトレーニング施設シウター・エスポルティーバをある人物が訪れました。ルーチョバルサの背番号2番、マルティ ン・モントーヤの代理人を務めるファン・デ・ディオス・カラスコ氏です。その目的はクラブに対し、選手の退団の意思を伝えるため。試合における起用状況か ら考えて、ルイス・エンリケからの信頼を得ているとはどうにも考えにくいモントーヤは出場機会を求めて移籍を熱望していると伝えられていますし、彼の代理 人がアンドニ・スビサレッタと話し合ったのもこれが初めてではありません。しかしスポーツディレクターからの返答は、「クラブはマルティンを戦力だと考え ている」。だから放出する考えはないというものです。

モントーヤの状況をややこしくしている(であろう)要因が、このフロントと監督の考えの不一致です。アンドニ・ スビサレッタはカンテラーノ右ラテラルを戦力だと考え、オファーが各種届いていた彼と春に契約を更新したけれど、その後監督となったルイス・エンリケは頑 なに(意固地といえるほどに)モンティを使おうとはしない。そういう状況で無理に選手を引き止めても両者にとって良いことはなさそうですが、クラブは何故 だか移籍交渉にも応じるつもりはないということなので、より話はこじれてきます。エンリケとスビの間にゴタゴタがあって、それにモントーヤが巻き込まれて いるようにも思えてきました。邪推ですが。

カラスコ代理人はカデナ・セールの番組内で、「非常に複雑な状況。クラブは彼を評価していますが、現実には監督が彼を信頼していません」と、フロントと語っています。

契約解除金は2,000万ユーロ

カラスコ代理人はまた、SPORTに対して「マルティン・モントーヤはFCバルセロナとの関係を絶ち、この冬のマーケットで移籍することが唯一の決断であると伝えています。今後彼に興味のあるクラブは、FCバルセロナとコンタクトを取り、彼の移籍について交渉する可能性を得るでしょう」とコメントを出しているのですが・・・

同紙やMUNDO DEPORTIVO紙がその件についてクラブ筋に当たってみたところ、モントーヤを放出するために“交渉の席に着く考えは毛頭ない”との回答を得たらしく。2つの新聞がそう書いているので、事実っぽいです。モンティにはユベントスが強い関心を抱いていて、バルサに対して問い合わせているとも報じられていますが、代理人氏のコメントほどに交渉の可能性はないかもしれません。

ということで、もしバルサが交渉を拒否するのであれば、残された移籍の手段は契約解除金の支払いしかなくなります。メッシやイニエスタを放出対象外だと宣言する例は別として、主力でない選手に適応されるのは珍しいパターン。マルティン・モントーヤとFCバルセロナの契約を解除するために必要な金額は、2,000万ユーロとなっています。イバン・ラキティッチでも1,800万+300万ユーロですから、まあどこも支払いませんわね。

エンリケが戦力としていない選手の移籍交渉にスビが応じないはなにか。本気で戦力だと考えているから?FIFAの補強禁止処分?後者ならTASに よって処分が軽減され、2015年夏にクアドラードなりを獲得に行けるようになった場合に扉は開くか。実はルーチョはマルティンを信頼していて、シーズン 後半から機会到来なんていう可能性は・・・?ないか。

 

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