テル・ステーゲンとラフィーニャ

チームに伸びしろを与える若者たち。

FIFAによって課せられた処分によって、FCバルセロナは来年の1月まで外部から戦力を補強することはできません。正確には選手の獲得はできるのだけれど出場登録が不可。ならば、と出戻りが期待されるデニス・スアレスもセビージャさんには1年で返す考えはないようですし、競争力を上げるには現在クラブにいる若者たちの成長が重要な要素となってきます。あとは現有戦力での戦術熟成と部分的な革新。その点において、前節のラフィーニャの活躍は明るいニュースですし、テル・ステーゲンのポテンシャルは期待を抱かせます。もちろん来季だけでなく、今季の優勝争いにおいても彼らのブレイクは大きなポイントとなります。

エンリケの決断

ルーチョバルサが連勝し始め、コパでアトレティコ・マドリーを打ち破ったあたりから、バルサ系メディアで“アノエタ以降”という言葉を見ない日はないと言っても過言ではありません。クラブがひっくり返りそうな騒動となったあの敗北から、バルサは変わりました。理由は幾つもあれど結果として軌道に乗り、今では公式戦8連勝。あとはルイス・スアレスが迷いの森を抜け出せば、どんな守備陣も破壊できそうにすら思えます。3日付のSPORT紙によれば、ルイス・エンリケはスアレスを心理面でサポートする特別プランを開始するそうです。

そして同紙の説明では、バルサ監督には今後のタイトル獲得に向けて決断したことが幾つかあります。それは■最終ラインと前線はメンバーを基本的に動かさず、中盤のみローテーションする。■ピッチ上でタクトを振るのはメッシ。■ディフェンスリーダーはピケ、というものです。上手く機能する方程式を見つけたので、奇抜な策はもう行わず、今のやり方を熟成させる事に決めたらしいルーチョ。是非成功してほしいです。

唯一、ポルテーロで迷い中

一方、監督が唯一迷っているのがポルテーロで、テル・ステーゲンをもっと起用するべきかをミスターは思案中なのだとか。なんでもドイツ人守護神のトレーニングでの出来が素晴らしいらしく、カウンターアタックの起点となれるパス能力も非常に高く、ボールテクニックも秀逸。チームをさらに一段上に上げるプレーがテル・ステーゲンなら出来る、そんな期待感を彼は漂わせています。クラウディオ・ブラボの成績が申し分ないだけに難しいですが、リーガはブラボ、カップ戦はステーゲンという分担がそろそろ変わり始めるかもしれません。

SPORT紙のデータでは、テル・ステーゲンはこれまでに136本のパスを試みていて、うち131回で成功(96%)。あのマヌエル・ノイアーが186本で180回成功(97%)ですから、まったく遜色ありません。ロングキックも交えるポルテーロとしては、驚異的な数字。彼が最後尾にいることでデフェンサたちのライン設定も変わりますし、そうなるとチームブロックとしても変わってくる。リーガでも見たいですよねぇ、彼を。

ちなみにステーゲンさん、バルサ公式サイトのインタビューで、ポルテーロとして大事な言語習得についてはこう語っています。「カステジャーノの授業にはけっこう受けてるけど、たくさんの人がカタランを使うから、会話を続けるのは難しいね。カタランはとても難しい言語だよ。人が話している時は会話を追えるんだけど、直接話しかけられると難しくなる。なんにせよ、自分の進歩具合には満足してるし、夏までにはやれるようになりたいと思う」

テル・ステーゲンがカステジャーノを普段使いできるようになる来季以降は、彼がバルサのゴールを守る第一の選択肢となっていることでしょう。いろいろ叩かれたアンドニ・スビサレッタも、ステーゲンに関しては大正解でした。

ラファの成長で厚みが増す中盤

週末のビジャレアル戦でメディアとクレの高い評価を得た、ラフィーニャも今後のバルサに重要な選手です。9月から11月にかけては太ももの違和感によって継続して試合に出られず、プレーもパッとしませんでしたが、コンディションの上がってきた1月からはパフォーマンスも向上。あとはイエローサブマリン戦で見せたようなプレーを安定して行っていければ、インテリオールのレギュラー格として本当に計算できる選手となれます。ルイス・エンリケはインテリオールに守備面での頑張りを求めている。ラファが戦力になれるかどうかで、やりくりの難易度は大きく違ってくるでしょう。

トレーニングにおいても、ラフィーニャは上々のアピールをしているのだと思います。監督の信頼を得るため、ここまで毎日かなりの汗を流したものと想像できる。ブラジル人らしくドリブルが出来て、2列目からの飛び出しがあって、デコの如く汚れ役もこなせるラフィーニャには是非ともカンプノウで大成してほしいです。そういう特性の選手は今のバルサにはいないので、大いに期待!個人的にはルックスもけっこう好きなんですよね^^

 

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