テル・ステーゲン動く

正ポルテーロの座をクラブに要求したというドイツ人門番。

全身が野心の塊であるように見えるドイツ人、マルクアンドレ・テル・ステーゲン。夏休みを1週間切り上げ、8月1日にチームトレーニングへと戻ってきた彼がその1日後、さっそくニュースの中心となりました。午前のトレーニングを終えた後、代理人を伴ってカンプノウのクラブオフィスを訪れ、クラブと何かを話し合ったというのです。各メディア情報によりますと、ポルテーロがバルサに伝えたのは“最後通牒”。もし在籍3年目となる今季も過去2シーズンと同じような状況が続くのであれば自分はオファーのあるシティへと移籍したい、先発を確約してほしいと求めたそうです。

代理人を伴いクラブオフィスへ

“事件”の発端は火曜午後、シウター・エスポルティーバでの午前のトレーニングを終えたマルクアンドレ・テル・ステーゲンGerd vom Bruch代理人と共にカンプノウのクラブオフィスを訪れたことです。その目的はポルテーロの将来についてクラブと話し合うことで、マンチェスター・シティからのオファーを携えての面談というから穏やかではありません。この件をMD紙が伝えると、報道合戦の幕が上がりました。

火消しを試みるクラブはこの件に関し、あくまでも“日常的なミーティングであり、両者の関係を円滑に保つためのもの”だと説明。SPORTウェブはそれに準じた内容の記事(バルサとポルテーロの間には問題はない)を発表し、一部のメディアがなにやら騒いでいるけれども選手はバルサで心穏やかにしていると反論していました。しかし正直なところ、選手が代理人とオフィスを訪れる日常的な話し合いなんてのはこれまで記憶にないわけで。同紙は華麗に方向転換し、翌3日の紙面ではテル・ステーゲンがバルサに正ポルテーロの座を求め、その確約が得られないのならシティへと移籍したい旨を伝えたと報じています。MDも同じです。

バルサの返答は、“キミは移籍不可”

テル・ステーゲンの起用法に関しては、今から数週間前、クラブが彼に今季の正ポルテーロはキミになると伝えたとTV3(テレビシオ・カタルーニャ)が説明していました。しかしおそらく、トレーニング初日にルイス・エンリケと会って話したマルクアンドレは、監督からそういった言質を取れなかったのでしょう。そもそもルーチョの性格からして、競争を経ることなくポジションを約束するなんて考えられない。TV3が飛ばしたのか、クラブの背広組が選手を落ち着かせるために何か言ったのかは不明ですが、心穏やかでないテル・ステーゲンは早速、代理人を引き連れてオフィスを訪れることにしたのではないか、と推察します。

MD紙によりますと、ドイツ人ポルテーロと代理人はこの日、プロスポーツセクション最高責任者のアルベルト・ソレール、フットボルディレクターのラウール・サンジェイら幹部たちと面談をしたそうです。そこで伝えた内容は、もし自分が今季もバルサで正ポルテーロになれないのであれば、良いオファーが届いているマンチェスター・シティへと移籍したいというものとか。SPORT紙の説明ではテル・ステーゲンはシティからバルサの2倍の年俸を提示されたことも明かしたらしく、事実であるならちまちました駆け引きは望まないド直球な性格であるのが伝わります。

これに対し、ソレールたちの返答も明確だったようです。マルクアンドレ、私たちはキミを移籍不可だと考えており、もしここを去りたいのであれば、契約解除金8,000万ユーロを耳を揃えて払う以外に道はない。誰を使うか決めるのは監督。現時点ではポジションを約束できないが、私たちはキミを将来の正ポルテーロだと考えている―。選手起用の決定権はルイス・エンリケが掌握しているわけですから、クラブにリーガでも出場したいと訴えたところで効果はないでしょう。結局のところ、まずはトレーニングで、次に試合でアピールするしかないのです。

ポジションはプレーで勝ち取るもの

テル・ステーゲンと代理人がクラブオフィスを訪れたのは、MD紙に写真がありますので事実でしょう。この件がこれからチームにどう影響していくかは見ていくしかありません。ポジションを奪い取るにはグラウンド上での働き以外に方法はないとテル・ステーゲンが納得し(去年もチャンスはあった)、メディアに愚痴るのは止めてただ黙々とトレーニングに打ち込んでいくのか。それともルイス・エンリケクラウディオ・ブラボとの関係を悪化させ、物事をこじれさせていくのか。チームに戻って2日目でこんな事をするのですから、それが若さ故としてもあまり良い印象はないです。行き過ぎたエゴは抑えなければ。

(続報としてカタルーニャラジオが、金曜日にはクラウディオ・ブラボもクラブオフィスを訪れていて、将来について話をしたと言ってます)

監督にとっては、ドライに若く将来性のある選手を選び、騒動の種をなくす方がチーム運営として簡単でしょう。レオ・メッシネイマールなる“2羽の雄鶏”は同時起用ができることで問題どころかバルサの売りとなりましたが、2人を同時に使えないポジションでの“2羽の雄鶏”は実に難しい。しかし敢えて難しい決断の道を行くのはルーチョらしいといいますか、パーソナリティの強さを感じます。

ブラボテル・ステーゲンは今日(明日未明)のレスター・シティ戦は招集から外れており、リスト入りが予想される6日のリバポー戦は前・後半に分けての出場と思われます。難しくなってくるのは今季最初の公式戦であるセビージャとのスーペルコパですが、14日/17日と二試合制なのでそれぞれに出番が与えられる可能性も高い。ということで決戦の火花散るのは20日(土)のリーガ開幕戦となりそうです。どちらが先発になるにせよ、ベンチに座った選手は移籍希望を強めるでしょう。ポルテーロを巡っての夏物語は、どんな結末を迎えますやら。

 

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