本命であるかは、グラウンドで証明することと。
この試合の結果によってタイトルがどうにかなるわけではないですが、今後の展開に与える影響は非常に大きいマンチェスター・シティとのチャンピオンズ1/8ファイナル第一幕。敵地エティハド(シティ・オブ・マンチェスター)スタジアムでプレーするバルセロナの目標は、ベストのパフォーマンスによって強力なシティを上回り、地元での第二幕を有利な状況で戦える結果を持ち帰ることです。例によってピッチ外のあれこれもテーマとなった前日会見において、ルイス・エンリケはフットボルの話題にだけ集中。この対戦に本命はなく、優勝候補との試合はモチベーションとして十分であると語っています。
【マンチェスター・シティ戦に関して】
■本命はどちらか
「タイトル獲得を狙う2チームによるこの種のトーナメント戦においては、本命といえるチームはないよ。それはグラウンド内で証明しなければならないことだ」
■昨年に比べた両チームの差
「私には分からない。差が縮まっているのか、あるいは広がっているのかは、明日になれば分かるだろう。私たちが欲するのはいつもと同じ、国内コンペティションとチャンピオンズでの優勝だ。彼らが同じ監督に率いられているのに対し、私たちはタタ・マルティーノの退団という変化があった。どうなるだろうね」
■昨年の対戦
「昨年の試合は別物だ。バルサはボールをコントロールしていたけれどもあまり奥行きがなく、ペナルティキックを利用して先制した。けれども、今回もそういうふうになるだろうと考えることに意味はない。良い試合をし、相手チームを上回ることを考えなければならない」
■バルサのモチベーション
「私はチャンピオンズに良い思い出があるし、チームにとって魅力あるコンペティションだ。フットボルに多くの伝統を持つ国に、同じタイトルを狙うライバルと試合をしにくるのはモチベーションとなるよ。これはトーナメント戦。勝ち上がるのは片方だけなので、非常に真剣に試合に臨まなければならない」
「トレーニングをする時間はなかったけれど、試合に負けてすぐ、その3日後にエティハド・スタジアムのようなすばらしい舞台でチャンピオンズの優勝候補であるチームと競うというのはとても良いことだ。大きな刺激になるよ」
■守るシティとボールを争うシティ、どちらが好みか
「彼らが好む方のどちらでも。ただペジェグリーニのコメント(ボールを保持したい)は、意図のある発言だね。シティには私たちとポゼッションを争う力があるし、そうなれば非常に興味深い戦いとなるだろう。私たちはいつもと同じようにしていくからね。彼らが守るのか、それともプレッシャーをかけてくるのか、どういう状況がベストとなり得るかは分からないよ。どちらも厄介になり得る」
■カギになる中盤
「シティのどこにスペースがあり、私たちがボールを保持できるかどうか、相手がどこでプレッシャーを仕掛けるか次第だよ。私たちは攻撃を繰り出すためにポゼッションしていくことを試みるし、その点においては中盤が非常に重要となるだろう」
■クン・アグエロの存在
「明らかに彼は特別な選手の一人だね。けれども誰がプレーをしても、私たちを苦しめることだろう」
【マラガ戦の敗北】
■シティ戦を意識していた?
「それはまったくない。私たちはリーグ戦のことだけを考え、最高のコンディションでマラガと対戦したよ。あれはこっけいな試合だったけれど、大惨事では決してないんだ。ただ単に私たちが、相手の守備システムにどう立ち向かうかを知らなかっただけで、他のことに気を取られていたからではない」
■周囲の意見の変化は感じるか
「普通のことだよ。私たちはバルサなので、求められるのは全てのタイトル獲得を目指していくことだ。リーガでは最高の状況ではないけれど、試合はまだ14残っている。また差を縮める機会はあるだろう。今は気持ちを切り替えるべきだし、1つの相手チームと2試合で勝敗を決するコンペティションに立ち向かう上では、全ての面で彼らを上回らなければならないんだ」
■マラガに負けたのは単なるスリップ事故?
「負けは負けだよ。アノエタでの負けとマラガ戦での負けは比べるものでもない。それは相対的なものだからね。試合の中で私たちはたくさんのエラーを犯すし、相手はそれを利用する。だからチームが悪くなっていくと私は思わないんだ。12試合を11勝1敗でいけるならOKだ。シティ戦でチームが良い仕事を続けることを期待してるよ」
【メディア報道に対して】
■マラガに敗れた後、選手たちと話さなかったのは事実か
「いつもと同じで、フットボル以外のことで私に話すことは何もない。コメントすべき事柄に関しては、私は話をするし分析もする。そこはバルサファンは安心していい。ただし悪意を含むことに対しては、私は分析もコメントもしないよ」
■試合に負けた後の選手たちとの関係
「いつもと同じだよ」
■マラガに負けた翌日で、マンチェスター遠征前日にメッシとピケがカジノに行ったことへの感想
「選手はキミになんと答えた?彼はプライベートな一件だと言っている。私はフットボルにだけ集中している。ゴシップに興味はないよ」
「私はこのクラブを選手の頃から知っているし、ここはとても大きなクラブだから、クリスマスツリーを飾るためのなにか(ウワサ話)がいつも求められるんだ。けれども私たちはフットボルにだけ集中している。その他の事柄に興味はないよ」
【スアレスとネイマールへの評価】
■ルイス・スアレスの初年度
「評価はとてもポジティブだよ。彼はクラブでの最初のシーズンながら、とてもよく適応している。彼は攻撃におけるターゲットだし、彼の個性は私たちにとてもプラスとなっているんだ。彼は生粋のシューターで、周りとの連係もよく、セントラルを引き付け、最終ライン裏のスペースの使い方も上手い。これからも多くの貢献をしてくれるだろう」
■ネイマールの進化
「昨年より良くなっていっているね。一年目は適応に苦労するものだし、今季はずっと良くなっている。彼は細身の選手で、ドリブルはいつもスペクタクル。相手からは強いタックルを受けるけれど、クレにとってとても魅力的なプレーをする選手だよ」
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