キケ・セティエンから構想外だと通知されたカンテラーノ
義務的買取オプション付のレンタルでイタリアへと移籍か
カルラス・ペレスの移籍に関して、ASローマとFCバルセロナが基本合意したとのニュースが流れています。バルサ新監督キケ・セティエンが彼を戦力視しておらず、金曜日のトレーニング後、彼に移籍を勧めたという話。複数のクラブが関心を持った中で、イタリアーノが少なくとも今しばらくのカンテラーノの所属先になりそうです。
義務的買取オプション
ひとまずドライに、報じられている内容を記していきます。
カルラス・ペレスの移籍先で確実視されているのはローマです。主な情報元となっている、あちらのスカイスポーツ・イタリアによると、FCバルセロナとASローマが選手の期限付き移籍で基本合意。
一応はレンタルですが、ローマ側に6月に発動する1,300万ユーロ(あたり)での義務つき買取オプションが付くので、事実上の片道切符となります。
バルサは2,500万ユーロから始まり、シーズンごとに増額していく買い戻しオプションを含めたがっているとのことですが・・・ クラブがカルラス・ペレスを止めたがっているなんてことはもう信じない。買い戻しオプションを含めたいとしても、より儲ける手段としてでしょう。
ローマは買い戻しオプションを望まない
一方でローマはバルサの買い戻しオプションを受け入れないとの意思を示しています。
ローマのスポーツディレクターを務めるジャンルカ・ペトラキさんは昨日のローマダービー後、スカイスポーツの取材に対し次のように語りました。
「私たちに十分な力があり、私たちが誰の支店でもないことをローマは示したい。それゆえに選手の買い戻しオプションは付かないだろう」
「交渉は始まっているし、両クラブの関係はエクセレントだ。私は楽観主義者でね。とはいえ全てが完了し、サインが為されるまでは、話をするのは好きじゃないが」
ペトラキさんによると、ローマはカルラス・ペレスとの会話にも着手しています。
「私たちが彼に提案しているスポーツプロジェクトで、彼を説得しようと試みている」
金曜日のトレーニング終了後
ローマによるカルラス・ペレス獲得作戦が始動、もしくは本格化したのは、先週金曜日のトレーニング終了後、キケ・セティエンから選手に構想外である旨が伝えられてからです。
新監督が就任からわずか10日ほどで見切りを付けたのか、クラブからの要請があったのかどうかは不明ですが、どっちにせよセティエンによってシーズン後半に出番はないだろうと告げられたと。
カルラス・ペレスには出場試合数によってトップチーム選手になる契約条項があると報じられていましたし、おそらくもうすでにその条件はクリアしていたはずなので、ここへきての話の急展開にショックを受けたであろうことは想像に難くありません。
カルラス・アラニャーのように、もっと以前から移籍がウワサされていたわけではなく、トップ昇格への希望が膨らんでいた矢先のマーケット閉幕1週間前になってからの「別のチームを探すことをお勧めする」宣告ですから。
監督も代わったし、イタリアから良いオファーが届いているし、キケさえ良ければ戦力外通知をしてよ、みたいなところかと想像します。
バルサ選手なのでエリートなのは間違いないのですが、雑草的な面構えのカルラス・ペレスは好みで第二のペドロになることを期待していたので残念。伝え方にしても、もうちょっと何かできたんじゃないですかね。。
ショックを乗り越え、前を向く
結婚も考え始めていた恋人から突然、「あなたとの未来はないと分かったの」と別れを告げられたような。あるいは近々花形部署の正式メンバーになれると期待していた矢先の出向辞令のような。
しかしそれもまたプロ選手の厳しい宿命・・・ということで前を向いて進んでいかねばなりません。
1月27日付SPORTによると、カルラス・ペレスはセティエンからの戦力外通知に凹んだ後、家族や友人たちの援助を受けて元気を取り戻し始めているそうです。
曰く、土曜日は家族とご飯を食べた後、友人たちとエスタディ・ヨハン・クライフを訪れてバルサBの試合を観戦(2-0)。試合終了後はロッカールームへと下りていき、元チームメイトたちの勝利を祝っています。当然選手たちはみなカルラス・ペレスの事情を知っていますから、大いに励まされもしたのでしょう。
そして彼は気持ちを切り替え、前を向いて進んでいくことを決めたと。
将来については代理人に一任し、昨日もキケ・セティエンのもとでいつも通りトレーニングに励んでいます。
で、ここからはMD情報なのですが・・・
カルラス・ペレスはバルサが買い戻しオプションを持つことを望んでいないそうです。そして今日、代理人を通じてローマのオファーを受けるかどうかを伝えると。
アレックス・コリャド
カルラス・ペレスが招集リストから外されたバレンシア戦で、今季初出場となったのがバルサBのアレックス・コリャドです。
トップチームでは偽エストレーモで起用されていますが、攻撃的インテリオールもこなせる十徳ナイフのようなこの若い才能をキケ・セティエンが好んでいることは、逆転が必要な状況で起用されたことからも伝わってくる。ペレスはさくっと見切ったけれど、リキ・プッチとコリャドは育てる考えの新監督かもしれません。
コメント
正直、この決定には大いに不満ですね。
伸び悩んでいるファティより使ってほしい選手だったので。
フロントがファティを推す都合で押し出されたのなら無念過ぎます。