手にした機会を活かしたと考えるので、放出されたことに驚いたとデランテロ
しかしバルサだけが人生でもなく、ローマでの生活を楽しんでいると語る
今年の1月までFCバルセロナの選手で、現在はASローマでプレーをするカルラス・ペレスがEFE通信社のインタビューのなかで、冬マーケットで彼を売ったクラブの決断に心を痛め、理由は今も理解できないと語っています。しかしそれも過ぎたこと。「でもバルサの外にも人生はある」と前を向くデランテロです。
トップチーム目前でローマ移籍
ここで簡単ではありますが、カルラス・ペレス(22)のバルサでの経歴を振り返ってみましょう。
1998年2月16日、バルセロナ県の街グラノリェース生まれ。RCDエスパニョールの下部組織を経て、2012年にFCバルセロナに入団しています(カデッテB)。
2015年10月にジェラール・ロペス率いるバルサBで初出場、2019年5月にはエルネスト・バルベルデ指揮のトップチームでデビュー(イプルアでのエイバル戦)。夏のツアーにてインパクトを残し、メッシとスアレスを欠くチームで出番を手にすると、8月25日のリーガ第2節ベティス戦では初得点を記録しました。
同年9月27日には2022年6月までの契約延長が発表され、さらに12月には出場試合数の条件(6試合)を満たしたことによるトップ昇格が約束された。ここまでは順調でした。
しかし2020年1月30日、バルサはシーズン終了までのASローマへの期限付き移籍(義務的買取オプション付きの片道切符)を発表。ローマでは公式戦16試合に出場し、2得点・3アシストを記録しています。
予想に反するクラブの決定
いよいよ正式にトップチームの一員になるか、と期待された矢先の放出でしたから、ファンにとっては驚きの出来事でした。これはカルラス・ペレス本人も予想外だったと認めています。
「カデッテの頃から、バルサを出るオファーはあったんだ。そのうちのいくつかはイングランドからだったよ。バルサBにいたころはプリメーラの複数チームからオファーがあった。でも僕はトップチームに上がりたかったから、いつもノーと言ってた。チャンスを手にして以降は、出来るかぎりそれを活かしたと思っていたよ。実際、トップチーム選手としての契約も手に入れたんだ」
「僕としては、クラブが自分を放出すると決めたことには驚いたし、自分はそういう扱いに相応しくなかったと思う」
アンスの影響ではないと考える
バルサのトップチームで出場機会を得るんですからエリート選手に違いはないんですが、カルラス・ペレスは雑草系の雰囲気が漂うデランテロです。どっちかというと、地味め。
それに対して、彼と同時期にチャンスを手にしたアンス・ファティは次々とクラブの最年少記録を塗り替え、一躍クレの人気者となりました。しかしアンスの台頭が自分の退団を引き起こしたとは考えていない、とカルラスはいいます。
「ノー、そういうふうに思ったことは一度もないよ。僕は利き足と逆の右サイドでプレーをするし、アンスは同じように左でプレーするからね。いずれにしても、僕はデンベレやメッシとポジションを競わないといけなかっただろう。今回は競ったんじゃなく、回ってきた出番を活かしたわけだしね。アンス・ファティが偉大な選手で、フットボール界で大きな事をするレベルにあると僕はいつも言ってるよ」
何故出されたのか、今でも分からない
彼が放出された2020年1月といえば、11月下旬に太ももを傷めたウスマン・デンベレが戻ってくるぞと期待されていた時期でした(結局2月3日の練習中に大怪我)。しかしルイス・スアレスが半月板の手術で今季絶望かと見られていたので、前線に余裕があったわけではない。なので自分が出された理由はよく分からないと言うカルラスです。
「今でもまだ、起こったことを理解できないんだ。クラブがお金を必要としていたのか、なにか他に自分を出す理由があったのか。でも過ぎたことだからね。あの時はたしかに悩んだよ。バルサや家族、友人たちと離れるのはとんでもないことだからね。あれから周りの人で会ったのは両親だけだし」
やはりお金じゃないでしょうかね。。バルサは予算で1シーズンにいくら売ると決めている。1,100万ユーロが欲しかったんだろうと推察します。
“バルサのロッベン”と言われたり、“第二のペドロ・ロドリゲス”と期待されていたサイドアタッカーだけに、もう少しトップチームでのプレーを見たかった。CP17とかの愛称も楽しみにしてたんですけどね。。
一方でデランテロは、最初のショックをもう乗り越えています。
バルサの外にも人生はある
「クラブにいたときは、母親に対して、バルサから出なければならなくなったらどうしようって言っていたし、多くの人たちがバルサの外はすごく寒いと説明しているけど、バルサの外にもたくさんの人生があると僕は思うんだ。僕はローマですごく良い感じだし、ポジションを勝ち取っているところだよ」
頭を切り換え、ページをめくったカルラス・ペレス。ちなみにバルサの試合はチェックしているか、との質問には、「ノー。試合を全部見たのはチャンピオンズのナポリ戦だけ」と明かしているカンテラーノです。
「結局のところ、1年前はセグンダ・ディビシオンBでプレーしていたわけだからね。すべてがあっという間に過ぎていったし、自分のプリメーラでの1年目にはとても満足しているんだ。特にコロナウイルスによる中断後に自分が示したレベルにはね。それにまだヨーロッパリーグが残っている。個人的には、もっと出場時間をもらえても良いと思うけれど、選手はたくさんいて、みんなすごく良い選手だからね」
コメント
ペレスには期待していました
雑草系が今まさに必要なんですよ、バルサには
Bでやってたようにリキからペレスへのパスをトップでも見たかったです
3年後くらいに実力を認められてバルサが買い戻す自体になることを願っています