アルトゥールの乱:もうバルサには戻らない

無許可でブラジルに帰ったまま、ウイルス検査に現れず
移籍発表後のクラブの扱いに不満を募らせ、即時退団へ向けて強行姿勢

騒動をお家芸とするFCバルセロナに、新たなる事件が発生しました。2020年7月27日、アルトゥールの反乱が勃発。選手は残されたバルサ生活の打ち切りを一方的に決断し、もうチームには戻らないとクラブへ通告したのです。クラブはこれは契約の不履行にあたると考え、規律違反の厳罰を科す見込み。やれやれです。

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電話にて“反乱”を伝えた

SPORTやMDの情報をまとめると、事の経緯は次のようになります。

  • (1)アルトゥールキケ・セティエンが与えた6日間のミニバケーションを利用し、まずは定番の保養地イビサ島で数日を過ごします。その後、母国ブラジルへと帰郷。
  • (2) 昨日27日はスカッドのためのコロナウイルス検査があったものの、彼は姿を見せず、前日夜に電話を通じてクラブにもうチームに戻る考えはないと伝えた
  • (3)クラブはアルトゥールに対し、キミがブラジルに残る許可を我々は与えておらず、もしすぐに戻ってこないのであればそれは規律違反であり、重い処罰の検討を開始すると警告。説得は失敗に終わる。

アルトゥールは6月末にユベントス移籍が決定しましたが、バルサとの契約が終了するのは2019/20の全公式戦が終わるまで=チャンピオンズ終了までとなっています。勝手にチームを離脱するとなれば義務違反となり、厳しい処分は免れない。
元々残念なオペレーションが、さらに後味を悪くして終わりそうです。

選手の不満、クラブの不満

アルトゥール・メロがこのような反乱を起こすきっかけとなったのは、クラブの事情によって強引にユベントスへと売りに出されたことに加え、移籍発表後に全く出番がなくなったことでしょう。
23歳にしては子どもっぽいですが、どうせもう起用もされないんだからチームに戻ったところで意味がないと考えたと推察します。休暇の残り日数もないのにブラジルへ行くのは、もうバルセロナに戻らないと確信しての行為です(家族も帯同)。

メディアの情報には、バルサ側と選手側、双方の言い分が入り乱れています。報じる記者がどちらの側にいるかによって、相手側に問題があったという内容になる。どちらをより信じるか、というか、どちらにも事実が混じっているのでしょう。割合は知らないけれど。

アルトゥール側から見ると

まず、ユベントス移籍がクラブの経済的事情によって無理強いされたものであることへの反発があります。自分は最後までバルサ残留の意思を示したけれど、クラブはメディアを使って圧力をかけてきた。このやり口がひどいじゃないか。
そして自分は物事を前向きに捉えてトリノ行きを受け入れ、心機一転バルサでの最後の時間を充実したものにしようとしたのに、全く起用されなくなり、これ以上セティエンの下で続けるのは無意味だと考える。
すぐにでも契約を解除して自分を自由にしてほしい。

バルサ側から見ると

アルトゥールのプロ意識の欠如を疑問に思う。ユベントス移籍が決まって以降、彼はバルサでのプレーに全く関心を示さず、トレーニングでの姿勢もセティエンを納得させるものではなかった(MD)。出場機会がなくなったのは、自業自得である。バルサではもうプレーをしないと、ユベントスに話しているんだろう。態度がそれを示している。

起こすべきではなかった

ユベントス移籍発表後のアルトゥールが全く起用されなくなったのは、グリーズマンリキ・プッチを起用するための副作用なのかと見ていた時期もありました。

しかしそれだと、フィールドプレーヤーが3人しかいなくなった最終節のアラベス戦でさえ、公式サイトでの理由説明もなく招集外になったのが奇妙すぎる(セティエンは足首がどうとか説明)。
その前に「何か」があったのでしょう。

7月前半のバルサメディアは、移籍発表後にアルトゥールの出場機会が消えてなくなったことを不思議がっていて、彼の姿勢を問題視する報道はなかったと記憶します。
それから彼のモチベーションが途切れ、キケ・セティエンとの関係がこじれる出来事(決定的な話し合い)があったのか。あるいは表面化していないだけで、アルトゥールの意欲はもうなくなっていたのか。
チームの失点後にベンチ(スタンド席)であくびする姿をカメラに抜かれていたのは、7月17日の第37節オサスナ戦です。

追記:28日のMDは、「単にスポーツ的な理由であり、セティエンからキミはもうバルサでプレーしないだろうと伝えられていたからアルトゥールはチームメイトと合流しないことを決めた」と説明

いずれにせよ、今回の反乱はいただけません。
プロフェッショナル面とかチームメイトやファンへの敬意の面で不適切でしたし(ユベントスも逆に迷惑)、どれだけバルトメウ理事会が●■×であっても任務は果たすべきであった。スタッフテクニコがなにか手を打っておけば、防げたかもとは思いますが、マズいです。

これから選手とクラブが和解し、チャンピオンズのために協力していこうという展開になるのは難しいでしょう。決着方法がどうであれ、アルトゥールのバルサ時代は終わりを告げたと見なして問題ない。バルトメウバルサ混乱の歴史に、また一ページです。

 

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