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スカッド改革をするにも、先立つお金がない問題

右肩上がりの収入予測は、パンデミックによって砕けた
2億ユーロもの収入減が見込まれる2020/21シーズンにどうチームを立て直していくか

リスボンで悪夢を見たFCバルセロナは、この夏に様々な刷新を行うと見られています。監督交代は時間の問題で、強化技術部長のエリック・アビダルも判決を下された様子。そしてスカッドもまた、“ほぼ聖域なき改革”の対象となりそうなのですが・・・ 問題はクラブが資金難にあることです。

コロナウイルスによる資金難

FCバルセロナは今、クライシスにあります。スポーツ面における危機的状況。信用を使い果たした理事会が運営することによる組織面での危機。不満の火は各所でくすぶり、いつ火事に発展してもおかしくはありません。

スポーツ面で失敗をしたとき、ファンを不満から逸らす常套手段は、クラックの獲得です。
メディア的なクラックで、かつ戦力となれば申し分ない。今であれば、バルトメウ理事会が一度は諦めたネイマールの呼び戻しがそれに該当します。

しかし、今年はコロナウイルスによる影響でクラブの収入は激減していて(ミュージアムの入場料収入が壊滅、ショップでのグッズ販売も大打撃、チケット販売なし)、こちらも危機的状況にある。伝えられるところによると、2019/20シーズンは予算に対して1億5,000万ユーロ(約190億円)もの損失が出るそうです。

アルトゥールをうさん臭い会計処理で放出しましたが、まだまだ足りません。

2020/21シーズンの予算案

そしてさらなる問題は、8月17日版SPORTによると、10月に開催されるアサンブレア(ソシオ総会)にて提出する2020/21シーズン予算が、ソシオによって承認されるものでなければならないことです。

もし提出した予算案がアサンブレアで否決されることになれば、修正した予算案の承認を受けるために15日以内にアサンブレアを再開催しなければならないとかで、そんな前例のない事態を招くとなると理事会の辞任を求める声がさらに強まるバルトメウはさらに追い込まれていきます。

FCバルセロナは2019/20シーズンの予算案で、スポーツクラブとして世界初となる10億ユーロ超えの収入予想を出していました。
しかしコロナウイルスの影響がどこまで続くか見通せない状況では、2020/21シーズンの収入は2億ユーロ少ない8億ユーロになるだろうとのことで、支出も徹底的に削減していかなければならない。こちらも改革は待ったなしです。

3月頃にプロスポーツ選手たちの給与削減が話題になりましたが、バルトメウは再びカピタンたちと給与カットについて話し合わねばならないでしょうし、高給取り選手は減らしていくでしょう。ただでさえ破裂寸前といわれていたスカッドの給与総額が、クラブに重くのし掛かります。

※減価償却が済んだと見なされる重鎮選手は、契約解除で退団の扉を開くとも報じられている

路線変更

バルトメウ理事会のお見事な成長戦略とやらで、「目標としていた収入10億ユーロを計画より1年早く達成できた!」と胸を張っていたクラブ。
元々、この理事会のそんな拡大方針が嫌いだったものとしては、そら見たことかと言うところですが、クライシスだらけの現状からさてどうやって立ち直らせていくのでしょうか。

さすがに来季もチャンピオンズの夢を見ていられるような楽観主義は多くないでしょうし、この夏はもう堅実な出費に抑えるべきではないか。路線変更が必要ではないか。そして来季も、ともすると再来年も無冠になる可能性に幻滅する選手は、残念ながらお別れが妥当かと。。。

ジェラール・ピケが言うように「どん底」にあるチームは、若手中心に作り直していくべきじゃないか。となると求められる指揮官は、そんな若者たちを奮い立たせて伸ばしていける人じゃないか。クーマン?どうなんでしょうね。

 

コメント

  1. silver より:

    指揮官とSDを挿げ替えたところで何か変わる期待がまったく見えません。
    収入増だって、国外の若手選手を安く買って1〜2年で売るだけの転売で挙げたようなものですし。

    コスパの合わない選手を売り払って堅実な補強を…と言いたいですが、資金難なのは他クラブも同じですから、なかなか買い手が見つからないかもしれないですね。

    いずれにしても、シーズンオフが短いので騒がしくなりつつも大した変化がなく終わりそうで不安です…

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