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フレンキーのコメントが嬉しい:「僕らはバルサであって、負けて誇れるなんてない」

内容はお寒いものだったけれど、欲しかった勝利が得られたのだから満足しておくか・・・という先日のアラベス戦(0-1)。前向きだったのはフレンキー・デヨングに躍動感が戻ってきたことと、試合後のインタビューにおけるコメントでありました。「負けて誇らしいなんてことあるか」と訴えた彼の気概が嬉しく。チーム全体が同じ気持ちだといいなと願うところです。

自己批判を忘れない

FCバルセロナのセントロカンピスタ、フレンキー・デヨングは87分の決勝ゴールにてチームを勝利に導いた後、Movistar+のピッチサイドインタビューにて次のように試合を振り返っています。

「僕らはシーズンの難しい局面にいるから、勝利は重要だったよ。でもプレーを良くしていかないといけない。今日はピッチが凍っていたから、良いプレーは難しかったんだ。ボールを保持している時に、もっと質が高くないとね。特に相手陣内で

フレンキーは一方で、周りの批評に関する疑問も投げかけています。
「得点を決めたから、彼ら(メディアやファン)は僕が良いプレーをしたと言えるかもしれないけれど、そうじゃないんだ。人々は試合をよく見ていないよ。僕のプレーはもっと良くなれるけれど、散々な出来でもない」

そしてこちら。マドリーに敗れたスーペルコパ準決勝後、ジョアン・ラポルタがロッカールームにて「君たちのことを誇りに思う」と熱弁し、バルセロニズモがそれに賛同したことに対するコメントです。
「僕たちが誇らしくあるべきだ、と言われてた。でも僕としては、レアル・マドリー相手に負けた後で自分たちが誇らしいと言うのは悲しいことなんだ。僕らはバルサであって、負けた後に誇らしくなるなんてことはできない

メディアの論調に賛同し、負けはしたけれどもチームは良くやった、これは胸を張れる敗北だ、と思っていた一人としましては、このフレンキーの言葉にはハッとしました。よく言ったフレンキー。外野が選手たちのプレーぶりに感動し、負けてもその姿を誇らしく思うのは自由として、少なくとも彼は明確に違うと考えているのが嬉しいではないですか。

チームメイトたちも同じ気持ちであってほしい。
バルセロニスタが愛するのは、バルサのユニフォームを着る意味を知っている選手たちですから。

ラポルタの演説

ちなみに、ラポルタの演説はわざわざクラブ公式TVのカメラがその様子を収録しています。エル・クラシコに負けて傷つくクレたちを励まそうという狙いを込めたは明らか。
それにしてもこの会長は事あるごとにロッカールームに入っていっては演説するなぁ・・・カメラ付きで・・・ というのはさておき、実際メディアもこれに乗っかり、あとは結果だけだとチームを称えていたので成功でしょう。

会長のメッセージは次のような感じでした。

私たち全てのクレは、バルサファンであることを誇りに思っている。かつてないほどにだ。君たちは誇りを示し、懸命の努力をし、勇敢だった。バルサ会長として、世界中のクレたちと共に、私たちはバルサファンであることを誇りに思う。ありがとう。あとは勝利が足りないだけだ。けれども上手く続けていけば、勝利を手にすると私は確信している。君たちはステップアップした。私たちは誇らしい」

茶化すつもりはないんですが、試合に全く出ていないラングレさんがどう見てもシャワーを浴びた後ってのがツボです。

夏に換金しないと決めた

会長の言葉に異を唱えるようなコメントは、場合によっては大きく取り上げられることもあり、やはり多少の勇気がいると思うのです(今回は特に何事も起こっていない)。それを口にしたのは、自らがチームを引っ張る存在にならねばならない、難局において一歩前に進み出なければならない立場だと自覚しているからでしょう。

フレンキーがまず誰よりも自分に厳しいことを誰もが知っていますし、このアラベス戦をきっかけとしてまた重要な選手になっていってほしい・・・どう起用するのが最善なのかは、よく分からないのですが(汗)積極的にどんどんゴール前に飛び込む、良い意味でのアナーキーさをどう活かすべきか。

1月25日のSPORTには、バルサの考えが変わり、フレンキー・デヨングは夏に換金しないとの決断が下されたとする記事が掲載されています。彼がベストのレベルを取り戻し、バルサで成功することをクラブは確信しているとのこと。
SPORTの書くことなので信用度はどうかというと疑問符が付きますが、この件に関しては的中すれば良いなと願うところであります。

コメント

  1. トム より:

    フレンキーは、オランダ流のMFからバルサ流のMFに変わりたいはずですし、その為にチャビバルサに居る事をかなりのメリットと感じてると思います。
    バルサ流MFの筆頭が監督なのですからね。
    その道が思ったより難しいとも感じてるかもしれませんが、フレンキーもまだまだ若いですし、今後チャビの指導を受け続ければ、いずれ何かを掴めるでしょう。
    そうなるまで、バイエルンやプレミアのオファーがあっても、自身の希望としてバルサに残る選択をするかもしれませんね。
    バルサのFFPによる経済的苦境も来季にはある程度解消されるので、バルサとしてもフレンキーにバルサ愛があるなら、無理に出そうとはしないでしょう。

    デンベレやウムティティとはかなり違った意思表明は、お金の話にうんざりしていたクレには清涼剤のように感じられそうです。
    チャビの意思が乗っかってるようなコメントですし、このままチャビズムの体現者となって欲しい所ですね。

  2. カピタン・コク より:

    クレとして辛くなったらこのフレンキーのコメントを今も思い出しています。

    かつて、サー・ロブソンがリーガを取れなかったというだけで解任されたようにバルサは勝たなければいけないクラブだったはず。

    今またフレンキーを追い出す記事が増えるたびに、「あの時の君は一番忘れてはいけない大事なものを持っていた唯一の選手だった」と思い出しています。

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