アレハンドロ・バルデを確保せよ：目指すは年内の契約更新

チャビの信頼に応え、上々の働きを見せている若きラテラル
2027年まで契約延長するべく、交渉が続けられている

もうすぐ開幕するムンディアル2022には、FCバルセロナの選手が多数出場します。クラブ別ではたしか、最多バイエルンに次ぐ二番手。嬉しいのは若手選手も多数を送り出している点でして、24歳以下を7人というのはドルトムントと並び最多だそうです。ひょっとするとここに加わるかもしれないのが、アレハンドロ・バルデ。彼の成長は今季の収穫の一つであり、契約更新がスポーツ部門の重要な任務となっています。

若手を送り出す

FCバルセロナはムンディアル・デ・カタールにもっとも多く24歳以下の選手を送り出す欧州チームである、と11月16日のMD紙にありました。

クンデ（24）、アラウホ（23）、フェラン（22）、エリクとアンス（21）、ぺドリ（19）、そしてガビ（18）。バルサの若手に信頼を置くガッツエンリケはさすがです。

そしてここに、ひょっとしたらバルデ（19）が加わるかもしれないよ、という話があり。
ラ・ロハの練習中にガヤが軽度ながらも足首を捻挫してしまい、具合によっては代役が追加招集される、その場合はU-21代表に参加中のアレハンドロ・バルデが有力であるとSPORTあたりが報じているのです。

結果、招集を受けないとしてもこれはバルデの著しい成長を表しますから、彼やファンにとっては嬉しい話。今季ここまで、彼は本当によくやっています。

2027年まで延長を

長らく探し求めてきたジョルディ・アルバの後継者に、なれそうな若手がついに現れた。ブスケツもそうですが、バルサスタイルの後継者はマーケットよりもカンテラから生み出すのが最適であるのは間違いなく、補強で済まそうとしても迷走するのが関の山だと思うんですよね。

なので冬市場で補強したいらしい右ラテラルも、結局カンテラーノが理想･･･ マテウ・モレイ（ドルトムント）はいずれ戻る気はないんですかねぇ。最近は、かつてバルデの同僚だったアルナウ・マルティネス（19歳、ジローナ）が呼び戻されるかも、とも言われています。ベジェリンもファイト。おっと話がそれました。

アレハンドロ・バルデ台頭は今季の朗報のひとつです。
年齢的にはまだフベニールカテゴリの19歳ながら、チャビはバルデに信頼を置きベルナベウクラシコなど大一番でも先発起用。右サイドでも使ったりと、若きラテラルを大いに評価していることが分かります。ガビ同様に、事実上のプリメールエキポ（第1チーム）メンバーです。

そんなきらきら星との契約を、さくっと更新するべし。
マテウ・アレマニたちは現在バルデ側と新契約について交渉を続けており、年末〜年始にも合意に達することを期待されているようです。目標は冬マーケットでのプリメール登録であり、ウワサでは12番が彼のために確保されているという（ガビは6番、イニャキは13番に）。ちなみに彼の代理人はジョルジュ・メンデスです。

バルデとバルサの契約は2024年6月までとなっていて、これを3年延長するのがクラブの目論見です。
プレミアリーグの大手が彼に関心を示しているそうですが、バルサには定まった給与水準があり、先に契約延長しているアラウホやガビが指針となる。バルデ自身の強い残留希望があるかぎりは、“波乱”はないでしょう。
カンテラーノの交渉は基本的に安心できるので好いですよね。

家族と友人たち

そんなアレハンドロ･バルデが今月上旬、テレビ局Esports3の番組 Gol a Gol に出演し、期待以上のものとなったであろうシーズン序盤について語っています。

「家族と友人たちが地に足をつけさせてくれているんだ。彼らは僕が一時期の成功で思い上がらないようにしている」

これはかなり好印象です。若くしてスターになった選手が天狗になってしまって成長を止めることはよくある話で、それを回避するためには周囲の環境が重要になる。らしい。アレハンドロ青年はよき人々に守られているようですし、着実に前進してくれそうで安心です。

バルデ曰く、チャビからは「守備で大いに改善の余地がある」と助言されている模様。偉大なる先輩アルバについてはこんなふうに100点回答をしています。

「アルバは僕のお手本だよ。すごく良いアドバイスをもらえてるんだ。競争は良いことだし、僕らみんなを向上させてくれる。アルバやアロンソのような選手たちとポジションを競えるのは名誉なことだね」

健全なポジション競争の結果として、アルバからバルデに左ラテラルの先発の座が引き継がれる。そんな世代交代となるよう期待しつつ見守っていきましょう。