あれやこれやと選手たちのモチベーションを刺激。
シーズン当初の目論見どおり、チャンピオンズのグループステージ最終節を”親善試合”(よのうなもの)へとすることに成功したティトチーム。欧州最高峰の舞台への生き残りの懸かったベンフィカとは対照的に、カンプノウ周辺はのんびりとしたムードが流れています。極東クレの場合、コーヒーでも片手に余裕の観戦が可能な試合となります。
しかしそれはバルサが余裕をかまして適当にプレーをすることは表さない。カンプノウで行われた前日会見におきまして、ビラノバ船長はチームが必ずや懸命にプレーするだろうと約束しています。「選手たちはプロフェッショナル。余分なモチベーションは必要としていないよ。これはチャンピオンズの試合であり、私たちはバルサを代表しているんだからね。それが親善試合であっても、勝つために全力を出さなければならない。今回もまた、ハイレベルなプレーを見せたいと思う」
そして。「この試合で勝ち抜けが懸かっているチームもあるし、(UEFAからの)勝利ボーナスが懸かっているチームもある。フィリアルの選手たちにとってはカンプノウでプレーをし、彼らがいつかトップチームの一員になれることを示す良い機会だ。選手たちはこの試合にとても気合が入ってるよ」
自分の率いる選手はプロであり、自分が何を代表しているのかを判っているし、この試合がアピールの場だとも知っている・・・ 主力たち(チャビ、マスチェラーノ、ペドロ、セスク、イニエスタ、アルバ)に休日を与えたなかで、手続き試合へと臨む選手たちのモチベーションをそうくすぐるミスター。彼は更に、チームの自尊心をこうくすぐっています。「バルサと代表チームでタイトルを勝ち取ってきたこの選手たちは、今も勝利へのすさまじいほどの欲求を抱き続けているよ。それは私が初めてここへ来た5年前となんら変わるところはないんだ。彼らはこのベンフィカ戦が大一番であるかのように今日の練習に臨んでいた」
好調なフォームについて
年末に向けていよいよ調子を上げてきたチームについては、ティトはこうコメントしています。「シーズン開始当初は多くの選手がユーロに出場していたこともあり、少々苦労することになった。けれどもチームは徐々にリズムを手にしていっているし、怪我から戻ってきた選手も出てきてプラスになっているんだ。一年の全てを通じてハイレベルであることはできない。時には怪我人も出て、相手チームが良いプレーをすることもあるだろう。けれども改善できるところがあるなら、私たちはそれを目指していくよ」
チームのプレー方法に関しては、こういう発言もありました。「シーズン状況と対戦相手によっては、戦術デザインを変更していくことになるだろう。時にはエストレーモを広く開かせたり、ラテラルを上下させたりしてね。どこで変更を加えるかは選手たちのフォームであったり、対戦チーム次第だ。イニエスタとセスクはお互いを非常によく理解しあってるよ」、「私たちは立ち止まっているわけにはいかない。チームにはまだ改善の余地が残されている。ペップ時代との違い?私はそれを語ろうとは思わない。私たちは同じ選手と共に、同じトレーニングを行っている」
アラベス戦で2ゴールをあげたビジャは、アスレチック戦では出番がありませんでした。「どんな選手であっても、イレブンから外すのは苦労してるよ。もしきちんとした練習をしていない選手であれば、その選手は簡単に外すこともできるだろう。けれども彼らは誰もがしっかりと練習に臨んでいるから、誰を外すのも難しいんだ。ダビドも良くやってる。彼は与えられた時間の中でゴールを決めている。困難な怪我を乗り越え、良い状態になっている」
ちなみにマドリーダービーに関しては「観てない」というティトは、「私たちが勝ってさえいれば、どんな結果でも良かった。自分たちではどうにもならないことをあれこれ考えるのは、時間のムダ」と一蹴し、そのダービーでのひとつのネタとなっているモウリーニョの”モノ”・ブルゴスへの軽視発言については、「モウリーニョに知らないと言われても、別に気分は悪くならなかった」とスルーしています。
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