ファーストチームを目指す若者たちには我慢強く、とカルラス先輩 バルサで成功するのが夢、自分から去ることはないと断言
7歳でラ・マシアに入門し、以来ずっとバルサ一筋でファーストチームまで昇格したカルラス・アラニャー(21)は、カンテラーノたちにとっての手本であり憧れです。そんな彼が後輩たちを見て思うのは、「少し急いでいる」ということ。
お金を積み、勧誘するクラブへと去る有望株が後を絶たない状況に、アラニャーは次のようにメッセージを送っています。
「すでに何度か言ってはいるんだけれど、今の若い子たちは少し先を急いでいるよ。ここで得られるよりも多いお金を用意してやってくるクラブもあるし、それで少し混同することもあるんだろう。でもね、ここで成功したいという気持ち次第だよ。ここで待つ価値はある」
今の若い子たち、っていってもアラニャーも21ですけどね(笑)。セントロカンピスタはこうも続けています。
「幸運なことに、僕はすべてのカテゴリーを経験してファーストチームまでたどり着いた。僕から彼らに言えるのは、我慢強く行こうってことだけだよ。ここでプレーするというのは、世界で最もステキなことなんだからね」
ちなみにアラニャーはセルジ・ロベルトを「待つことを求められ、今は不可欠な選手になった例」として挙げているのですが、そのロベルトもずっと前に同様のことを語っていました。
バルサで成功するのが夢。決して出て行かないよ
カルラス・アラニャーのインタビューが掲載されているのは、4月4日のMD紙です。
その中で背番号21は、今季ここまでファーストチームで18試合に出場していることを「序盤は怪我明けで、フィリアル(Bチーム)でプレーしていただけに期待以上。こんなにチャンスがあるとは考えてなかった」と述べています。
だから来季は別のチームでプレーすることは考えていない。セントロカンピスタは言います。
「ここで成功することが僕の夢だからね、決して出て行ったりはしないよ。将来になにが起こるのかは知らないけれど、僕の夢はここで成功すること。自分で決められるのなら、生涯契約を結ぶさ。フットボールではなにが起こるか分からない。でも僕はここで幸せなんだ」
アヤックスがアラニャーの期限付き移籍を欲している、とのニュースが流れてますが、彼はバルサでギガクラックたちから学び続けることを選ぶでしょう。
「ファーストチームの選手たちのトレーニングする様子を見たり、彼らと共有したり、彼らのスゴさや競争力を見るのはファンタスティックなことさ。彼らは多くを勝ち取った今も、同じように意欲を持ち続けている。そんな勝者になるということを、僕は学んでいるんだ」
興味深いのは、フィリアルからファーストチームへと所属を移すにあたって手助けしてくれた先輩たちの中に、アラニャーがアルトゥロ・ビダルを挙げていることです。キング・アルトゥロが面倒見のいい人物だとは時々目にしますが、若手の世話がすごく好きなんだろな。
もし三冠を達成したら
あと面白かったのは、もしトリプレーテ(三冠)を達成したら何をしますか、との質問。たしかイバン・ラキティッチは前回三冠時に「次は丸坊主にする」と言ってましたが(後に撤回したような)、アラニャーはどうでしょうか。
「髪を切ることはない、それは確実だけれど、モンセラに3回自転車で上るのは喜んでするだろうね」
来季の話としては、フレンキー・デ・ヨング加入による競争激化には「ビビってない」とアラニャーは言います。 「結局のところ、競争はクラブのために好いことだからね。喜ばしいことだし、彼はチームに多くをもたらせる選手だ」
アラニャーとデ・ヨングは、未来のバルサ中盤における両輪だと期待しています。同い年の二人が切磋琢磨し合いながら、チームをけん引する存在となっていってほしい。20世紀の雰囲気を漂わせながら(褒め言葉)、羽ばたけカルラス。
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