最近やたらと登場している、ネイのバルサ復帰説 PSGの扉を開くと考えられるのが、カンプノウを離れるであろうクラック
パリへと“家出”しているネイマールを、カンプノウに呼び戻そうとする作戦がマヂメに進行しているようです。ケンカ別れをしたブラジレーニョだけに、バルサはてっきり彼を“勘当”したものだと思っていましたが、よほど心からのお願いがあったか呼び戻しはネタではない様子。パリクラブの欲しい選手を差し出すことで、ネイを戻す目論見が動いています。
パリクラブを動かさねばならない
ネイマール復帰作戦のポイントは、PSGが移籍を容認しないかぎりどうにもならない点です。
2017年夏にネイがバルセロナからの退団を強行した際は、ネイ自身が鍵を持っていて、契約解除金を支払うことで強引に希望を叶えました。しかしあいにくながら、フランスにはスペインのようにお金で契約を解除できる条項は存在しない。移籍への扉の鍵はPSGががっちり握っているわけです。
場合によって、選手によってはPSG牢獄ですから、デ・リフトがもしパリも選択肢に入れて迷っているなら、よーーーーく考えてほしい・・・
おっと話が逸れましたが、FCバルセロナがネイマールを呼び戻せるとすれば、PSGが彼を手放しても良いと考える場合だけ。そうなるようにバルサはPSGが関心を持つ選手をテーブルに載せようとしているという話であります。
PSGが好むバルサ選手
MD紙はバルセロナからの放出要員としてフィリペ・コウチーニョ、イバン・ラキティッチ、ウスマン・デンベレを挙げ、SPORT紙もネイがパリから出る扉の鍵になるのはコウチーニョだ、との見解です。
MDもSPORTも揃って、“PSGがコウチーニョを好んでいて、それがネイマール復帰の鍵になる”と報じていることから、クラブ内にこのオペレーションを実現させようとする動きがあるのはきっと確かなんでしょう。
(そしてMDはしつこくラキティッチ退団の可能性を取り上げ続ける)
一方でフランス方面ではまだコウチーニョがPSGの目標だとする記事は出てないらしいので、あちら発の主立った動きはないということです。
なんだかな
アル・ケライフィの元から我らの選手を救い出せ、という物語、場合によっては胸弾む夏のメロドラマになったかもしれないんですが、2年前に主人公の王子がやらかした去り際があんまりだっただけに、今更感がぬぐえない。
アンフィールドショックを脱し、バルサが再びヨーロッパの頂点に立つための方法がネイマール復帰だというのも、しっくりきません。
ネイマールがバルセロナでプレーを続けていたら、今頃どうなっていただろうか、バルベルデはどんなチームにしただろう?そしてレオ・メッシの玉座を継承するクラックとして、順調にバロンデオロ候補くらいなっていただろうかと妄想しなくはないけれど。
- ネイマール作戦の大きな障害
- ●クソ高くなるであろう移籍金
- ●PSGでもらっている年俸は払えない
- ●バルセロニスタ感情
コメント
何も言わずに後ろから親を刺し、スタスタ逃げて行ってからアレコレ御託を並べる、半ばクーデターのような「家出」でしたね…
いまさらMSNが揃っても、ヨーロッパの舞台では16/17のclユーヴェ戦のような「もうそのパターンは見切った」という負け方をしそうな気がします。
14/15にあれだけうまくいったのは、ペップの(というかカンテラの)遺産としてのパスサッカー+MSNの爆発力という二つの強力な武器があって、なおかつその第2の武器に他クラブが慣れていなかった、という事実によると思います。
しかしそこが見切られるたうえにシャビがいなくなり、ルーチョにほとんど策がないのがバレていくにつれトランジションのカウンター合戦にしか勝機が見出せなくなり、そうすると特に怖さもなくなりましたから、イニすらいない今ネイマールが”ただ”帰ってきてもちゃんとした新戦力になるだろうか、という懸念があります。
彼(N)はMやSとは違い守備時にプレスバックしてくれたりする上にメッシとの相性も良いですし、バルサの哲学にも馴染め(ていたように見え)るので、中盤がカンテラーノ+フレンキーな陣容で、なおかつ前線にもう一枚守備をしてくれる選手がいればいい補強になるのでは。
スアレスは現在、メッシと連携をとりコウチーニョを指導しながら前線で起点を作ったり守備陣を釣ったりと色々こなしてくれはしますが、正直CLを勝ちたいのであれば「守備時に4-4」ももうきついのかな、と思います。リヴァプールのような全員守備はきついにしても、せめてメッシには消極的にでもファーストプレスをさせ、それ以外の選手は積極的にセカンドプレスをかけるようでなくてはボールももてないし、試合を支配できないんじゃないでしょうか。
MSNは美しい栄光でした。しかし、もしも本当にネイマールを「帰宅」させるのであれば、メッシ、スアレスと並び立たせるのは不可能な時代になったような気がします。