バルサが本命視されることで、マドリーは燃えると警告。
昨シーズンのリーガ第28節、カンプノウでのレアル・マドリー戦でバルサを勝利に導くゴールを決めたのがルイス・スアレスでした。あの試合はバルサが上手くボールをコントロールできず、特に前半はもやもやとした展開になったものの、55分のルイシートによる唐突なゴールによって主導権を握ったルーチョチームが2-1で勝利。白組との勝点差を4へと広げ、リーガ優勝へ向け前進しました。ルイス・スアレスはきっと今週末の大一番でも、同じような働きでバルサの勝点3獲得に貢献したいと燃えていることでしょう。ビッグマッチで結果を残すのが、我らの南米トリデンテのすばらしさ。ベルナベウでもまた、そのことが証明されると期待します。
恐怖の9番がベルナベウに乗り込む
水曜日(18日)にMD紙ウェブを見ていたら、本日ルイス・スアレスの記者会見、とのお知らせを見かけ、はてまた何か問題でも?^^;とつい思ったところ、ただの当番としての記者会見でした。そういえば最近は選手による会見がめっきり減っているので、すぐにはそうと気づかず。ペップ~ティト時代は毎日のように誰かが喋っていた記憶があります。
まあそれはさておき、トレーニング終了後に行われたその当番会見での話題は、もちろんのことながら土曜日のレアル・マドリー戦でした。サンチャゴ・ベルナベウといえば、ルイス・スアレスにとってバルサデビューの場となった思い出のスタジアム。あの試合はまだトリデンテのプレー方法が確立されておらず、試合も3-1で敗れてしまいましたが、ネイマールの先制点(4分)をアシストしたのはこのルイシートでした。今季はネイマールとともにネットを揺らし続け、万全の状態で臨むベルナベウクラシコ。きっと大きな仕事をやってくれることでしょう。バルサの9番は言います。
「ベルナベウでのプレーは特別なんだ。ベルナベウには良い思い出も、悪い思い出もある。良かったのはバルサでついにデビューできた場所であること。そして悪かったのは結果だね。でもベルナベウでプレーするのはステキなことだよ」
「僕は好い状態で試合に臨むし、このところはチーム状態も良いから嬉しいよ。勝利を手にして、可能なかぎり最高な形で試合を終えたいと思ってる」
恐怖を生むデランテロだけに、マドリディスタからの反応は厳しいでしょう。しかし、“指笛はシンフォニーだ”との名言を残したジェラール・ピケと同様に、ルイス・スアレスもあのピーピーなる音や野次を気にしてはいません。ピケはさらに先日、ベルナベウで受けるであろう指笛について“むらむらする”とも表現しています。「それがピケだよ。ジェリはスペシャルだ。僕にしても、イングランドではどのスタジアムに行っても指笛を鳴らされていたし、あれは何よりもやる気にさせるんだ。プロフェッショナルであることを示し、チームが勝つために全力を尽くしたい、ただそれだけだよ」
メッシは試合を変える選手だが・・・
今回のベルナベウクラシコに関して、バルセロナ関連での一番のニュースはレオ・メッシです。ギガクラックがマドリー戦に出場するのはもはや確実として、それが先発になるのか、あるいはベンチスタートとなるのか。レオはこの水曜日もグループ練習を問題なくこなしており、本人は先発する気十分だと各方面で伝えられています。ルイス・スアレスはしかし、その件については多くを語ろうとはしませんでした。
「レオが先発するのか、ベンチから試合を始めるのかを僕らは知らないよ。彼は違いを作る選手で、カルデロンですでに、ベンチからでも決定的であることを証明している。あの試合は最後の30分をプレーして、チームを勝利に導いたんだ。メッシは試合を変えられる選手だけれど、彼がプレーするかどうかを決めるのは、彼自身のフィーリングと、監督と医療チームだからね。彼はここ数日僕らと同じトレーニングをこなし、良いフィーリングを得ているけれど、将来的なリスクとなりえる怪我だからね」
「過去や現在の実績によって、メッシは全ての選手の上にいる存在だ。そしてそのレオの後ろにいるのがネイマールだよ。彼は世界で二番目になれる選手。彼は今信じられないようなプレーをしているし、彼の隣りでプレー出来ることを、僕は大いに楽しんでるんだ」、「メッシやネイマールとは日増しに上手くやれるようになってる。ピッチの中でも外でもね。僕らは誰も競おうとしていないし、他人より自分を上に感じようともしていない。世界最高選手はレオだと僕らは分かっているからね」
「バロンデオロ?自分が最終候補3人に入るなんて想像しないし、考えることもないよ。欧州最優秀選手賞のベスト3に入ったことですでに驚いたんだ。そうなればすごくステキだけれど、僕の頭にはないことだね」
マドリーはマドリー
10月下旬頃からルーチョチームの試合内容は向上しており、セビージャ戦に敗れ、ピッチ外での雑音も絶えないベニテスマドリーとは対照的な雰囲気となっています。メッシが出場する/しないに関わらず勝てそうな気がするバルサ。しかしルイス・スアレスは、白組の不調というものを真に受けてはいません。
「このクラスの試合では、何が起こるかなんて決して分からないからね。僕らが本命とされることで、マドリーが元気になる。期待しているものとは逆のことが起こりえるんだ。マドリーはマドリーだし、ベルナベウで勝つことの難しさは誰もが知っているよ。150%集中していなければいけない」
「試合に勝つために求められるクオリティを僕らは知っている。誰が出場するかに関しては監督の決断を尊重すべきだし、このユニフォームのために全てを出す必要があるんだ。僕らの頭にあるのは、それだよ」
もし首位バルサが勝利すれば、マドリーには勝点6のリードとなる今回のクラシコ。しかしながら、この試合の結果がリーガのタイトル争いに決定的な意味を持つことはない、とデランテロは言います。「偉大な選手たちが決める試合だけれど、リーガを決める試合じゃない。マドリーに3~6ポイントの差をつけたとして、それで勝負が決まるとは思ってないよ。先はまだまだ長いし、アトレティコだっているんだからね。リーガは始まったばかり。ここでは何も決まらないさ」
バルセロニスタとして不安なのは、レオ・メッシが出場したとして、マドリーのハードな当たりで痛みはしないかということです。同じように肩の痛み止めを打って試合に出るというセルヒオ・ラモスを狙っていくこともない、とスアレスは語ります。「セルヒオ・ラモスが負傷して出てくるとしても、誰も彼の肩をめがけて行ったりはしないよ。それにレオのヒザを狙ってくる選手も一人もいないだろう。僕らは同じ仕事をしている仲間なんだ。クラシコだから、より努力することになるだろうけれどね」
ウルグアイ代表、そしてパリでのテロについて
ルイス・スアレスはまた、どうやらついに出場停止期間が終わったらしい代表戦やフランスで発生したテロリズムについてもコメントをしています。
「ウルグアイの試合は心配しながら見ていたよ。僕はついに自由になった。チームメイトたちはすばらしい仕事をしていたし、彼らを公に称えるよ。ウルグアイ人にとってはすべてがとても厳しかった」
「僕は恐怖を感じてはいないけど、フランスでは難しくて複雑な状況が続いているね。込み入った瞬間だよ。僕らにはサポートのメッセージを送るしかない。この事件が終わり平和が戻ることを期待してるよ」
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