バルサ流に適応するため、まず基本の習得を
億超えルーキーとしてバルサの新加入選手となったウスマン・デンベレには、否応なく大きな期待がかかります。彼自身が言っているように、「まだ二十歳」なのは重々承知してはいるものの、PSGへと去ったネイマールのような縦への突破力をチームは必要としている。エルネスト・バルベルデも、まずどの程度をフレンチエストレーモに求めていくのか、思案していることでしょう。14日付のSPORT紙によると、それは次の4つです。
- ■中での連携
- ■チャンスがあると思えばディアゴナルに動く
- ■メッシの動きを読む
- ■守備の際は後ろへ引き、4-4-2の右へ
チームを機能させていく上で基本的な、4つの基本的な約束事。ピッチ上の11人が単体ではなくブロックとして動き、大エースのメッシを最大限に活かすための新人選手への要求たちです。
どれも重要な約束事ですが、攻撃陣として一番重要なのはレオ・メッシとの連携でしょう。エストレーモなので恐れることなく1対1を仕掛けるべきですが、闇雲に突撃するのはダメで、縦に行かない時はメッシやスアレスと上手く連携しなければならない。セントロカンピスタたちのパスコースにならなければならない。そしてメッシを邪魔してはいけません。
つまりトレーニングからレオの動きをよく研究し、彼がドリブルで中央へ切れ込みそうだと思えばデフェンサの気を引くためにエリアへ入っていく、前へ行きそうだと思えばスペースを空けるために中へ入る、云々。ユベントス戦ではメッシが2点目を決めた時を筆頭に、そういった動きを良くこなしていました。
ディアゴナルの動き
ただ、それだけでは持ち味が出ないので、自分にチャンスがあると思えば、仕掛けて相手守備陣を驚かせていい。そのスピードのある走りで、ディアゴナル(斜め)に突っ込んでいけ。そして相手セントラルの裏を取れ。デンベレが斜めに走っていくことでスペースが空きますから、そこをセメドが使う動きを見せればさらに効果は上がります。セメドのチーム適応が進み、その攻撃力を解き放つ時が来れば、楽しいことになりそうです。
ユベントス戦でのデンベレは世界屈指の守備ブロックに苦労し、ドリブルを止められていましたが、あれを崩していけるのはレオ・メッシやネイマールくらいなものです。今はミスターに与えられた任務を遂行しつつ、レオ・メッシやルイス・スアレスの動きをじっくりと見て学ぶこと。メッシさんはここでそう動くのか、など情報を多量に蓄積中でしょうし、なにせ20歳の若さですから、驚く速さで伸びていくでしょう。
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