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チアゴ「自分はチャビにもイニエスタにも似てない」

自らの考えをしっかりと述べる21歳。

ペップ時代のラストゲームとなったコパ決勝のアスレチック戦で右脛に打撲傷を負い、骨にダメージを受けたチアゴ・アルカンタラ。当初は2ヶ月ほどで回復するだろうと見られていましたが、最終的にはプレー許可が下りたのは約3ヵ月後の8月末。実戦に復帰したのはさらにその2週間後、ヘタフェ戦でのことでした。

オリンピック欠場は、彼にとってもラ・ロヒータにとっても痛かった。しかしその苦しみを糧に、チアゴは成長して戻ってきたのでした。

試合中は怒鳴りあうもの

そのチアゴが練習休日となった24日、スポンサーイベントに出席しました。

“5-hour ENERGY”という栄養ドリンクのプロモーション。このドリンクですが、調べてみるとどうやらアメリカの”ファイト一発的”体力注入飲料で、で、楽しく人生を謳歌しているイメージのスペイン人も、経済危機で疲れているんでしょうか。

それはさておき・・・ チアゴがその会見であれこれと語っていますので、コメントを拾ってみましょう。この人、オリジナルな感性があると、わたくし常々面白く思っています。

まず最初に体調について尋ねられ、「上々」と答えたチアゴは、マドリーとの8ポイント差については「非現実的」だと表現。もしこの勝点差のままクラシコを迎え、そこで勝利すれば、リーガは半分決まりでしょうか?と問われてこう答えました。

「それはないよ。優勝候補の筆頭になっても、マラガやアトレチコのように良いスタートを切ったチームはある。2位にリードを付けても、全チームを考慮に入れておくべきなんだ」

グラナダ戦でのメッシビジャの言い合いについては、なんら別状ないことと受け流す11番です。

フツウのことだよ。あれは全然口論じゃなかった。練習でも試合中でも起こることさ。スタンドに9万人の観客がいれば、僕らは怒鳴らなきゃならない。それに相手のセントラルだって、僕らに”あなたたち、どうか下がってもらえますか?”なんて言わないよ。フットボルをやってるときは、怒鳴る必要があるんだ」

プレーの成熟について

ヘタフェ戦で復帰を果たしたチアゴについて、ティト・ビラノバは”彼は成熟した”としきりに称えていました。以前はイニエスタ的だったあなたは、今ではよりチャビ的に見えますが・・・ と問われたアルカンタラ兄は、そう?と語っています。

自分はどちらにも似てないと思う。彼らはどちらもチームに多くを与える、異なった選手さ。アンドレスは1対1の局面でより貢献し、チャビはもっと後方からゲームをコントロールするけど、自分はどちらでもない。僕がただ望むのは、タイトルを勝ち取り続けるために、ピッチ内外で彼らと同じ気骨や姿勢、野心を身につけることなんだ」

どのように成熟したのかについては。「毎日勉強をしているところだよ。謙虚さを忘れず、常にチームメイトたちから良いところを学び取っていく必要があるんだ。なにかを犠牲にする必要はなかったよ。僕は守備のために戻るのも、攻撃で上がるのも好きだからね。犠牲にしたのは、この夏のオリンピックとユーロコパさ」

チアゴのプレーに関しては、狙いすぎであるとか、見栄え重視であるとかの批判もあります。

「全然気にはならない。関係ない人たちから、なにを言われても平気なんだ。僕にとって重要なのは、家族や僕を知ってるフットボル関係者が指摘してくれる改善点。でも僕は単純にプレーを楽しんできたし、今も楽しみ続けている。一番よく話すのは父親だね。父は僕に助言をくれて、必要とあれば叱ってくれる。父の助言にはいつも耳を傾けてるよ」

そのマジーニョから引き継いだものは、「プロとしての落ち着き、チームへの係わり、そしてなによりもキャラクター(芯の強さ)」だそうです。

そしてグアルディオラからはなにを学びましたか?と訊ねられ、チアゴはこう語っています。

「物事は全て単純さを含んでいて、頭を使う必要があるということ。彼はいつもバルサにとっての最善を望んでいたよ」。では、ティトからは現在なにを学び中?「落ち着きをもって試合へと臨んでいくことだね。ペップと比較されながらも、彼は自分のあり方を失っていない。彼にはバルサでのすばらしい未来があるよ」

ネイマール

会見の最後は、オリンピックに絡めてネイマールの話題となったようで。

五輪の際にネイマールチアゴについて、”早く怪我が良くなるといいね”というようなコメントをしていたらしいのですが、彼との関係を訊かれたチアゴは、「アルベスを経由して知り合って、ほんのちょっとだけ連絡を取るような仲」だと説明。ウワサされるバルサ入団については、「スゴイ選手は誰だって歓迎するし、もし彼がクラブに貢献したいと思っているなら尚のことさ。僕らは両手を広げて、彼を受け入れるだろう」と無難なコメントをしています。

 

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