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ルーチョ「チャンピオンズ準決勝に向け意気上がる」

前半を0-2で終えたのが効いた、と監督。

ルイス・エンリケ船長率いるバルサ号が、目的地であるリーガ優勝へと向けて順調に進んでいます。今週末は真夏日のコルドバでの16時キックオフという嫌らしい時間設定にも屈することなく、自慢の攻撃力を爆発させての0-8完勝。途中まではコルドバの懸命の守りと暑さに苦労したものの、終わってみれば歴史的スコアでの大勝でした。マドリーがセビージャに勝利(2-3)したことで、ほのかに期待されたプレゼントはありませんでしたが、バルセロナはこの勝ちによって2ポイント差を堅持し、また一歩タイトルへと前進。試合終了後のルイス・エンリケは満足そうに選手たちの頑張りを称えています。

優勝したいなら“宿題をこなす”必要がある

「フットボルはとても複雑なスポーツ。私たちは順調に進んでいるけれど、試合毎に良い結果へと自分たちを近づけるゲーム状況を生み出さないといけないんだ。後半の効率性の良さによってスコアは大差が付いたとはいえ、39分まではチャンスを数多く作り出しながらも、ボールが(ゴールに)入りたがっていないようだったね。インスピレーションを得ていない典型的な試合だったよ。効いたのはイバン(ラキティッチ)とルイス(スアレス)のゴールだ。0-2となったことで私たちは落ち着いてハーフタイムに入れた。後半はとても効率が良かったね。私は非常に満足している。重要な3ポイントだ」

今回もバルサ選手たちは非常に真摯に試合に臨みました。「これらの試合に立ち向かうには、それ以外に方法はないんだ。もしカンペオンになりたいのであれば宿題をやっていかないといけない。スタジアムであれ、相手チームの状況がなんであれね。私たちはこれで宿題をやった。あとはマドリーの結果待ちだよ」

チームのプレー内容については。「中央とサイドでのプレーを上手く組み合わせていけたよ。内部の通路が上手くカバーされている時は、良い選択肢を手にするためにサイドでの道を探さなければならない。今日の私たちは解決策を見つけ出し、2ゴールを得ることに成功した」

メッシネイマールへとペナルティを譲った件については、ルイス・エンリケは特に評価をしようとはせず、「誰が蹴るのかを決めるのは彼らの自由だ」とのみ言及。試合終盤に脚を痛そうにしていたジョルディ・アルバについては、「試合で受ける典型的な違和感以上のものじゃない。大したダメージではない」とのことです。

そしてチームはこの大勝によってさらに士気を上げてバイエルン・ミュンヘンとの戦いへと挑みます。チーム全体のコンディションも上々です。「このような形でチャンピオンズ準決勝へと辿り着けることは、私たちを元気付けてくれるよ。けれども私たちはそれを水曜日に確認しなければならないんだ。困難な対決となるだろう」

真夏の暑さの16時

このコルドバ対バルサは当初、18時に設定されていました。しかしLFPは後日、特に理由を説明することなく16時へ変更すると発表。16時キックオフとなることでバルサは前日に移動することとなり、5月らしからぬ30度超え(メディアによると33度)の猛暑の中でプレーすることにもなりました。夕方の強い日差しがあったことで、グラウンドの選手たちは大そう暑かったことでしょう。特に前半はプレーが切れるたびに水を飲む選手たちの姿が見られていました。この暑さについて、ルーチョは言います。

「8月の一日だったけれど、気温はどちらのチームにも影響することだし、私たちはしっかりとそれに対処したと思う。選手たちは普段以上に水分を補給していた。バイエルンとの試合までには、回復するに十分な日数もある

今季、16時キックオフの試合ではヘタフェ戦(0-0)、マラガ戦(0-1)と勝点を4つ落としているバルセロナはここ最近、第32節のバレンシア戦、第33節のエスパニョール戦、それにこの第35節コルドバ戦と16時開催の試合を立て続けにプレーしています(マドリーはほぼ安定の20-22時)。これだけ続くとなんらかの悪意でも作用してるんじゃないかと邪推の脳内ファンタジーを膨らませてしまいますが、結果は全勝ですので、どんなもんじゃいというところ。さすがにこれだけ繰り返されると、対応にも慣れましたかね。

まあなんにせよ、ルーチョバルサはこの真夏日の暑さに負けることなく、乾いた芝生に屈することなく、4日後に控えたバイエルン戦に気を取られるという落とし穴にはまることもなく、このコルドバ戦を最高の形で乗り切りました。気力体力を消耗した相手にゴールを重ね、90分となってもさらなる追加点を狙っていたチームから感じられたのは、カンペオンになることへの飽くなき欲求。この強い気持ちを見せ付けられると、このチームは本当に残り試合に全部勝つんじゃないか、と思えてきます。非常に心強いです。

無双状態のルイス・スアレス、精度抜群になったダルベスのクロス、クラウディオ・ブラボの安定感(4試合連続無失点)、ラキティッチの活躍とたくさんの嬉しいニュースがあった中で、特にステキだったのはピチーチ競争の最中にありながらもペナルティキッカーをネイマールに譲ったレオ・メッシの度量の大きさです。その直前のゴールの場面でネイマールにシュートを譲られたことと、ネイ自身のドリブルで得たペナルティだったからの判断でしょうが、エゴ全開のアノ選手とは大違いなのが心地良い。チームがまとまっている感がとても良いです。

 

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