セビージャ戦での不適切な振る舞いをチームに謝ったという。
いよいよ明日6日(日本では7日未明)へと迫ったチャンピオンズ・バイエルン戦。その決戦の行方を左右するのがバルサの南米トリデンテです。レオ・メッシとルイス・スアレスのフォームは非常に上がっており、彼ら2人が揃って封じられる様子はちょっと想像がつかないほど。もう1人のネイマールは少々波がありますが、大一番ではやってくれる選手なので、当然彼にも期待です。ペップ・グアルディオラがどういうバルサ対策を取ってくるのか、非常に興味あり。バルサはもういつもどおりに全力でいくでしょう。ブロックが連動すれば、きっといける。
途中交代に不満
そんなトリデンテのネイマールに関しては、3週間ほど前にちょっとした“事件”がありました。それは4月11日のことです。リーガ第31節のセビージャ戦(サンチェス・ピスファン)で0-2となるゴールをきめ、良いパフォーマンスを示していたところを75分で途中交代となった11番は、監督の方をちらりとも見ずにベンチへと下がり、その後も不満そうな態度を連発。雑にスパイクやソックスを脱ぎ捨てたりしているところを、3つ隣の席に座っていたマスチェラーノに宥められていました。
そんなネイマールの行いに対し、試合後の会見でルイス・エンリケは「そういうツマラナイ話には注目しない。私が関心のあるのはフットボルであり、チームが勝つことなんだ。キミたち(メディア)はそういうことに興味心身だけれど、つまらないことだよ。私はその手の話には全く興味はない」と答え、スルー。
そして4月19日にネイマールの父がテレビ局CUATROの取材に応じ、「息子とルイス・エンリケは二人で話し合い、理解しあっているよ。平和な状態だ。ネイマールは若く、今は学びの途中。近いうちにこういった学びに気付くと私は確信している」とコメント、“事件”はすでに解決したと強調し、その後はネイマールもフル出場で起用されて満足そう、という感じです。
チームメイトたちに後悔を伝え、二度としないと誓う
この一件については、SPORT紙によると次のようなことがあったそうです。それはセビージャ戦の翌々日のトレーニング(翌日は休日)でのことでした。ネイマールはセッション開始前、まずカピタンたちと話し合いの場を持ちます。「ネイ、月曜の練習はちょっと早くきて話そうや」というところでしょうか。そこでブラジルの若きクラックは自分の振る舞いを説明するとともに、交代でぷりぷりしたことがチームメイトへの敬意を欠く行いだったとの反省を示したそうです。彼と交代でピッチに出たのは、もっと忍耐強く出番を待っているチャビだったわけですし、交代のたびに腹を立ててはいけません。
そしてネイマールはチームメイトたち全員がロッカールームにやってくるのを待ち、彼らに詫びを入れます。みんな、その、セビージャ戦ではゴメン。ああいう行為はするべきじゃなかったよ… オレは自分のことしか考えてなかった。もっとみんなに敬意を払わないといけなかったんだ。もう二度とああいうことはしない。オレはチームが成功するためにいるのであって、チームにごたごたを起こすためじゃない… これからはチームの1人として戦っていくよ。
この若者の詫びに、チームメイトたちは、分かったよネイ、オレたちもお前をサポートしていくから頑張ろうぜ、と全面的に受け入れます。事がこじれる前に自らの過ちを認め、全員の前で謙虚に謝り、もう同じことは繰り返さないと誓ったネイマールのそんな力を受け入れたわけです。がしっ、がしっと抱擁していくネイと仲間たちの図を想像するとアツいです。で、ひとしきり良いシーンが展開された後、チームメイトたちはネイに監督にも会って一言謝ってきなよ、と勧めた模様。それに対する彼の反応はこうです。「それはイヤだ」 えっそうなの?
あくまでもSPORT紙によると、ですが、ルイス・エンリケと話をするという点に関してはネイマールは頑なにカピタンやチームメイトたちの助言を受け入れることなく、監督に言うことは何もない、との姿勢を崩してないみたいです。一方でネイマール父は「二人で話をした」と言っている。まあ友人同士のように握手して和解せずとも、プロフェッショナルとして振舞い、チームが機能していけば問題ないんですが、スリリングな関係ではあります。そのあたりはカピタン(ルーチョの友チャビあたり?)が間を取り持ったりしてるんじゃないでしょうか。偶然かどうかは分かりませんが、その次のPSG戦からはネイマールは6試合フル出場を続けています。
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