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リーガ開幕 圧勝スタート:ベティス戦

火力炸裂で6-2のゴレアーダ。

いよいよ開幕となった2016/17シーズンのリーガ・エスパニョーラで、FCバルセロナが好発進しました。ベティスをカンプノウに迎えての第1節は、バルサ持ち前の得点力が爆発して6-2の圧勝。これにてバルサは2008/09シーズンの開幕戦でヌマンシアに敗れて以降、8年連続での白星スタートとなるそうです。これだけの大差での勝利ですから、チーム全体が良い出来栄えだったのですが、特に印象的だったのは中心となってチームを引っ張っていたレオ・メッシです。時にメディアプンタ、時にセントロカンピスタ。パサーになっていたかと思えば、必殺のシュートで容易く(見える)ネットを揺らして見せたりと、もはやなんと定義するか分からない領域に我らの“D10S”は到達しています。

メッシ、黄金モード

偽9番。かつてペップチームでレオ・メッシが猛威をふるったことで、世に広まったこのポジション。今ではそのブームも去り、“時代遅れ?”なんて言われたりもしていますが、メッシとバルセロナはまた次の段階へと進んでいってます。SPORT編集長曰く、「さながら偽セントロカンピスタのようで、同時に偽デランテロでもある。定義する言葉はまだない」。ボールを貰うために中盤へと下がってきてはパス回しに参加し、わずかな隙があれば驚異的な正確さでラストパスを通し、スペースを作り出しては、いとも簡単にゴールを決めてしまう。パサドールでもあり、マタドールでもある。これを世界最高といわずしてなんといいましょうぞ。

この傾向は昨シーズンからありましたが、プラチナヘアーとなったこの夏から、さらに顕著になっているように思えます。ルイス・エンリケもそのレオのより有効な活用法を見つけたのでしょう。金髪になることで戦闘力がスーパーになる某有名漫画がありますが(スペインでもそれをネタにした画像が作られたりしている^^)きらめく髪色となった今季のレオは、よりスーペルになりそうな雰囲気を濃厚に漂わせています。辛いことがたくさんあった夏、そこで再確認したフットボルへの情熱。それにプラチナ髪への変身が加わり、新たなモードに入った感のある我らの大エースです。

今のレオ・メッシからは、ここ数年では一番ではないかというくらいにフットボルを楽しくやっている感が伝わってきます。親友のルイス・スアレスたちとボールを蹴るのが楽しくて堪らない感じ。そんな彼に引っ張られて、チーム全体の熱量も上がっていくことでしょう。メッシがこうして試合に臨んでいるかぎりは、バルセロナは滅多なことでは止められますまい。

分厚くなったチーム層

レオ・メッシと早速ハットトリックを達成したルイス・スアレスの無双ぶりに加えて、チーム層が厚くなったと実感したのもこのベティス戦の収穫でした。昨シーズンは鉄板イレブンと控えメンバーに差が生じていていましたから、今回のようにアンドレス・イニエスタが欠場、ハビエル・マスチェラーノも欠場、ネイマールもいないとなれば、これは厳しいと苦戦を覚悟していたことでしょう。

しかしベティス戦では彼らの穴を埋めたデニス・スアレスサムエル・ウンティティアルダ・トゥランがすばらしいパフォーマンスで勝利に貢献。主力たちの不在の影響を感じさせず、今季のバルサはさらに強くなりそうだゾと各方面に示しました。それはつまり、ベンチを含めた総合力アップを目指した強化部の補強計画が上手くいったことの証です。

ウンティティジェラール・ピケとコンビを組むのはこれが初めてで、バルサでの先発は2回目だという事実を、このベティス戦だけを観た人はにわかに信じられないんじゃないでしょうか。カンテラ出身の新星だと言っても通用するくらいにウンティティはチームに馴染んでいました。補強のウワサが出た時、特に根拠もなく獲得を期待していた彼ですが、本当にクラック級に育ちそうで実に楽しみ。あとはもしマルロンが“当たり”なら、と想像するとニヤニヤが止まりません^^

イニエスタの代役を任されたデニス・スアレスもしっかりと周囲の連係に加わっていましたし、試合毎に自信を深めている様子のアルダ・トゥランはこの試合でも好調を持続。後半にはネイマール(金メダルおめでとう!)復帰後を見据えてインテリオールとしても試され、テストに次ぐテストで大変ではありましょうが同時に充実感も抜群でしょうから、是非アトレティコ時代のアルダに戻ったと言われるようになってほしいです。これにアンドレ・ゴメスも加わってくるインテリオール… ルーチョがいかに運営していくのか見物です。

ポジション競争が勃発している左ラテラルでは、ジョルディ・アルバがこれまで30分しか試合に出ていないとは思えないプレーで内外にアピール。メッシとの相互理解や経験値など、今はまだ自分がライバル(ディニェ)よりも一段上であることを示しています。右ラテラルのセルジ・ロベルトも2アシストと抜群の出来栄え。こちらはアレイシ・ビダルの覚醒(もしあれば)を期待です。

そしてこれがバルサでの最終試合になるというクラウディオ・ブラボ。これまで2年間、ブラボがゴール前にいることの安心感は絶大でした。彼のようなポルテーロがいなくなることは残念ですが、ペップシティでの冒険が幸せに満ちたものになりますように。スエルテ、クラウディオ!グラシアス!

 

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