エル・サダルで逆転に成功しながら、勝ちきれなかったバルセロナ
フルスロットルでくる相手に対抗できないことでチームは苦労している
開始わずか7分で先制ゴールを許し(守備の対応が拙かった)、後半にせっかく逆転に成功しながら、最終的には2-2の引き分け。またも前半を無駄にしてしまったことや、守備面での不安定さから勝点を取りこぼしていることで、もやもやした日が続くバルサ界隈です。
「気を緩めるなというメッセージ」
テレビで見ているファン以上にバルサのプレー内容に満足していないのが、当の選手たちでしょう。
オサスナとの試合終了直後、エル・サダルのピッチでインタビューに応じたセルジ・ロベルトは、次のように試合を振り返っています。
「僕らは腹を立て、怒っている」
「僕らは同点にして、逆転をするという一番難しいことはやったんだ。なのにそこから試合をコントロールすることができず、ペナルティキックで同点にされて2ポイントを失った」
セルジが教訓として挙げたのが、ボーッと試合に入っていったら痛い目に遭うということです。
「オサスナの圧力はキツくて、僕らはボールをコントロールするの苦労した。観客席からの圧迫もすごく、後半までコントロールを見出せなかったんだ」
「ここやサンマメスのように、相手チームのプレスがすごくて、本当に気合を入れていかないと苦労するスタジアムがあることを僕らは知っている。それが僕らに起こったことだよ」
「幸い試合はまだたくさん残っているけど、これは気を緩めるな、最初の1分から気合を入れて行けというメッセージだ」
集中が難しかった3試合
これはつまり、パンプローナでのバルセロナがキックオフ時からアクセル全開で入ってはいけず、相手に気圧されてしまったということです。
新しい取り組み(セルジ・ロベルトのインテリオール、新加入のデ・ヨング起用 etc)やレオ・メッシの不在など即興性が求められる事情があるとはいえ、ゲームに上手く入っていけなかったことが苦労を強いられた要因。
その元として各所で指摘されているのが、ネイマール騒ぎですから、まったくもって腹が立ちます。
連日メディアを賑わせてきたネイマール作戦には、ラキティッチやセメドなど複数の選手が交換要員として取り上げられていますし、試合が近づいてもざわざわとしていることで、チームの集中を妨げている。
以前バルベルデが「シーズンが開幕するのにスカッドが閉じていないのはおかしい」と言っていましたが、こういうことならプレミアリーグのように、開幕に合わせて選手登録を打ちきる方が良いんじゃないですかね(アホな作戦に理事会が固執しなければいい問題ではあるが)。
セルジ・ロベルトの話を戻すと、「僕らは腹を立てているし、次の試合のことを考えている」と語っていますから、レオ・メッシも復帰するであろうパロン(リーガ中断)明けのバレンシア戦からまた気持ちも新たに仕切り直しておきましょう。
アントワン・グリーズマンの役割も、そこから固まっていく。
開幕からの3試合で4ポイントなのは残念ですが、まだ十分挽回は可能なので、まずは代表選手たちがFIFAウイルスに感染することなくチームに戻ってくることを願います。
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