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今月26日のカンプノウクラシコは、12月18日への延期が濃厚

カタルーニャ情勢が不安な今、10月26日の開催は「不適切」と各機関
直前でのベルナベウへの会場変更は考えられず、12月への延期へと向かう

カタルーニャ独立を巡っての社会的・政治的な動きが、フットボールにも影響を及ぼしています。カタルーニャと中央政府との緊張が高まる中で、今月26日(土)のエル・クラシコ開催は警備上問題があると各機関が12月への延期を提案しているのです。

最終決定はRFEFの競技委員会が下すことになります。

最高裁判決に対し大規模デモが予定される

10月14日、スペイン最高裁判所がある判決を出しました。
2017年にカタルーニャ州がスペインからの独立を問う国民投票を強行したことに対し、前州副首相らに9~13年もの禁固刑を言い渡した“プロセス判決”。これに反発する独立派の市民が抗議行動を行ったことで14日には警官隊との衝突のあったエル・プラット空港が停止(折り悪く代表から戻ってきたラキティッチが徒歩帰宅)、地下鉄の駅が封鎖されるなどしています。

そういった状況下で、大規模なデモが呼びかけられている10月26日にカンプノウにてFCバルセロナとレアル・マドリーが火花を散らすエル・クラシコを行うのは危険なのではないか。
中央の各機関が延期の方向で動いているとなると、26日開催はもう難しそうな気配です。

ベルナベウ開催は消えた

判決に関して最初に動きを見せたのはラ・リーガで、彼らはエル・クラシコの順番を入れ替える、つまりは今回はサンティアゴ・ベルナベウで試合を行い、シーズン後半戦をカンプノウにすることをRFEF(スペインフットボール連盟)と当事者クラブに提案しました。

バルサもマドリーもこの重要事項をラ・リーガの連絡ではなくニュースで知った・・・ というからラ・リーガの不誠実さや、エル・クラシコほどの大一番の舞台を10日前に入れ替えられると考えた脳天気さに驚きますが、この前例のない提案に対するFCバルセロナの回答は「NO」
受け入れられるものではないと、即断りを入れています。

レアル・マドリーもまた会場変更は準備期間が短すぎるために賛同していないことから(そりゃそうだ)、10月26日にベルナベウで試合が行われることはなさそうです。

ジダンチームは22日にイスタンブールのアリサミイェンで必勝のガラタサライ戦がありますし、バルサ戦が延期された方が助かるんですよね。

無観客でもラス・パルマス戦を行った経緯
先月9月24日に還暦を迎えたカンプノウに、新たな逸話が加わりました。とはいっても明るい内容ではなく、街では多数の血も流れているだけに、忌々しい出来事として後生に語られていくであろう事件。民主主義と表現の自由を阻もうとする中央政府への抗議するため、FCバルセロナがラス・パルマス戦を無観客で行うと決めた一件です
“無観客試合は、なまぬるい決断”
スペインからの独立の是非を問うたカタルーニャ州住民投票の影響で、観客を入れずに行われたFCバルセロナ対ラス・パルマス戦。その試合を延期するのか、クラブが決めたように無観客で実施するのかの選択は、部外者が考える以上に困難だったでしょう。ただし...

12月への延期が濃厚か

そういった両クラブの姿勢を受け、ラ・リーガとRFEFの競技委員会が出した解決策が、試合をとりあえず12月に延期する案です。そうしてカタルーニャの状況が鎮まるのを待つ。
12月だと4日もしくは18日(どちらも水曜日)にカレンダーの空きがあるので、ちょうどいいと両機関は考えています。1日にアトレティコ対バルサがあるので、有力なのは18日

最終的な決断を下すのは競技委員会。彼らは一方的に決定を下すことが出来ます。

警備担当の意見などを聞いて判断することになりますが、大規模デモが予定されているなかでエル・クラシコにまで手が回らないとの見解を当局が示せば延期でしょうし、政府機関のCSD(スペインスポーツ局)が10月26日の開催は警備上「不適切である」との見解を昨日(10月16日)示していますから、当然影響は受けるでしょう。
決定は来週水曜日(23日)までに下されるようです。

残念なのは、この日に合わせて旅行計画を立てて楽しみにしている世界中のクレ諸氏・・・ (日本の外務省もバルセロナへの渡航を予定している方は十分に情勢に留意して、との注意喚起をしている)

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