弱かった身体は強くなり、試合への臨み方も以前とは違うと語るフレンチスピードスター
クーマンのスカッド運営も非常に上手だと称える
週末のデポルティーボ・アラベス戦にて、ウスマン・デンベレがFCバルセロナ選手としてのセンテナリオ(100試合出場)を達成しました。2017年夏入団の彼なので、3シーズン半かかっての達成。稼働期間が短かったからな・・・と思う気持ちはとりあえず仕舞い、やっと手にしてきた継続性を祝うことにしましょう。この変化に関し、デンベレは「試合の準備方法を全て変えた」と明かしています。
ひ弱だった入団当時
毎夏「今季のデンベレは目の色が違っている」「ガチでやる気」と期待されながら、春を迎える頃には「残念ではあるが、オファー次第では売却もやむなし」と言われるのが定番となっていたウスマン・デンベレ。バルサで4年目の今季は、契約更新 or 放出の分かれ道の一年です。
まあそのあたりの交渉を巡っての駆け引きについては、いずれもっと詳細に取り上げる時が訪れるでしょうから今は置いておくとして・・・ モスキートが期待されていた活躍をようやく見せるようになったことは、単純にスポーツ面から見てありがたいことです。
ここ最近はさらにフランシスコ・トリンカオも覚醒し始めており、アンスの復帰が遅れるとの報せを悲しんでいたクレの心を持ち上げている。おっと、今回はデンベレの話でした。
少し前の記事でも取り上げたのですが、2021年のデンベレは見違えたように試合に出られるようになっています。これは明らかに日々の習慣からして変わったと思わせる変化ぶり。そのあたりはファンならずとも気になるようで、PSGとの大一番を前に、UEFA.com が変化についてデンベレに訊ねています。
その答えはこうです。
「フィジカル面で、僕は変わったと思う。バルサに加入した時は、すごく脆かったからね。プロとなったナントやボルシアにいた時も、ひ弱だったよ。でも僕はここのフィジカルトレーナーたちと出会い、進化し始めたんだ。試合を準備する方法は全て変わった」
まだ二十歳そこらで1億ユーロルーキーとなり、周囲の期待によるプレッシャーや自分の身体と向き合う術を知らなかった日々。3年の歳月を経て、精神的にも熟れてきました。
チームメイトや監督の助言
デンベレの脆さに関しては、バルセロナでのトレーニングは瞬発力系の選手にとっては負荷が低いことが原因ではないか、と言われたりもしていました。
となると、ロナルド・クーマンの到来もまたデンベレの変化を後押ししているのではないかとの推測ができる。彼自身もオランダ人監督の存在が変化につながったことを認めています。
「たくさんのことがクーマンが来て変わったよ。特にトレーニングや試合への準備に関してね。フィジカル面で僕らはとても調子が良いし、トレーニングは質が高い。インテンシティも高いね。だからみんな満足しているし、チームが良いフォームにあると僕は思う」
「クーマンはスカッドの扱い方がすごく上手い(天才的だ)ね。僕らは前に進み続けているし、目標を持っている。タイトルを勝ち取るために、あらゆることをやっていくよ」
フィジカルだけでなく試合中の考え方やプレー方法にも変化が出た、とウスマンは説明します。
「アドバイスをもらったんだ。特にポジションに関するもので、攻撃する時、プレーを落ち着かせる時、パスを出す時のね。僕はドリブルをして、単騎で攻めていくのが好きなんだけど、落ち着いてチームメイトを探せって時々言われるんだ。毎回3人4人をドリブルで抜こうとするなってね」
バルサのフットボールではサイドを開き、1対1で守備バランスを崩せる選手は非常に重要なんですが、闇雲に突っ込んでいけば良いというものでもない。メッシも、こいつはアホな子やなぁと思っていたと思うんですよね。
そしてデンベレは、フットボール神であるレオ・メッシを絶賛しています。
「レオは天才だよ。誰もがそのことを知っている。彼はフットボールの歴史で最高の選手さ。彼は子ども時代の僕をインスパイアし、今もそれは続いている」
「子どもの頃からのバルサファンとしては、このクラブで彼と一緒にプレーする機会があるのは唯一無二さ。彼はいつも最良のパスをくれるし、いつも最良のポジションに置いてくれる。彼はフットボールの歴史で最高の選手だ」
PSG戦ではええゴールをしっかり決めて、メッシにがっつり褒めてもらいや!リバポー戦みたいに外さんように!
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