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締め切りが迫る新選手たちの登録問題:そして4選手の契約更新に疑惑の目

不正な契約である疑い

問題となってきそうなのが、前バルトメウ理事会が2020年10月に行った4選手との契約更新です。

当時から訳ありの匂いがふんだんに漂っていた、ジェラール・ピケクレメン・ラングレテル・ステーゲン、そしてフレンキー・デジョン(デヨング)との4人同時の契約更新。
彼らはCOVID-19による収入減に対する調整として給与の一部カットを了承し(ピケは50%、3人は30%?)、そのご褒美として契約延長と、後の給与増額を手にしていたというんですね。

バルトメウ理事会の任期は2020/21シーズンまでだったので、とりあえず急場はこれで凌ぎ、次の理事会に難題を放り投げる作戦。
その1週間後には怒れるクレ社会の圧力によって退陣に追い込まれるバルト一味が、余計なことをしてくれましたね・・・

で、その給与カットも2021/22シーズンで終わり、2022/23からは増額ターンに入るので、フレンキーの放出に躍起になっていたと見られます。

SPORTやMDが報じるところでは、現理事会はこの契約内容に疑念を持っています。

曰く、クラブは当時この契約延長で1,800万ユーロの給与を節約、減価償却費では1,200万ユーロを節約した代わりに、長期的には3億1,100万ユーロの追加コストになるのだとか。事実であるならば想像していた以上の無茶契約じゃないですか。選手たちへのご褒美が過ぎる。
当時から嫌な予感はありましたが、まさかこれほどとは驚きです。

MDによると、ラポルタ理事会は前バルトメウ理事会の不正疑惑に関する調査“Forensic”の第2弾を行い、その中でこの事案を発見したのだとか。

同じくSPORTによりますと、ピケの場合は契約の最後の2年間は最大で税込給与2,800万ユーロ+契約満了(引退)ボーナス1,200万ユーロ=最大合計6,800万ユーロが支払われることになっていたそうです(税込なので、手取りは半分くらい)。
MDの説は違っていて、こちらはピケは期間延長だけで昇給は話されてないと説明しています。

フレンキーの場合も、同じような給与になると言われています。
当然ながらそんな額をこのバルサが支払えるわけがありません。

以前の給与条件に戻す

そこでピケは、契約期間はそのままに給与は以前のものに戻すことで合意をしたようです。
出場試合数が35%に達しなければ一方的に契約解除されてしまう条項もピケにはあるようですしね、、という意地悪なことも書いてみますが、無茶契約を結んでいたのだとしたら、クラブのためにそれを放棄してくれるのは感謝します。無茶契約がないのに減給に応じるのであれば、さらに素敵。さすがはカピタン。

というか、セルヒオ・ブスケツが尊い。

3選手へのプレッシャー

問題は残りの3選手です。
ラポルタ理事会としては、ピケとの合意をプレッシャーとしつつ、彼以外の3選手とも同様の合意を得たいと考えているでしょうが、その申し出が受け入れられるかというと厳しそうですよね。

もし合意を得られない場合は、前理事会による不正行為として法的行動に出ることも辞さない様子で、むしろそちらの可能性の方が高いだろうとクラブは考えているようです。外部の会計監査事務所などはそう勧めているという。

そしてもし裁判所が現理事会の正当性を認め、契約更新が無効となれば、選手たちの契約期間は以前のものに戻り、その契約更新によって得た給与も返金しなければならなくなります。

ただ、2020年当時もクラブの法務部門や会計監査事務所のチェックを受けているでしょうし、他ならぬラ・リーガも認可した契約だけに、どうなりますか。
出てきている情報が全部正しいとも限りません。

トッテナムにレンタル移籍中のラングレの給与は、どういう支払いになっているのかとの疑問もある。また、フレンキーに対して“2020年10月の契約書に違法性がある”と伝えられたのは、7月15日のことだったとも報じられています(The Athletic参照)。

フレンキー側は上記を含めたこれまでのクラブの姿勢・やり口に強い不快感を示しており、退団・減給のいずれの交渉にも応じない構えだとSPORT。彼らはこれを選手への受け入れ難い脅迫・圧力であるとみなしている。

コメント

  1. ジェラール・ロペス より:

    収支のバランスに問題がある状態で、補強で更に支出を増やす意味がわからないのですが…。普通企業なら倒産がチラつくくらいの状態の気もします…。

  2. イザナギの目 より:

    こんか選手の登録、更新もできないめちゃくちゃな状況なのにバルサは、マンCから30近いシウバを獲得しようとしているですから前理事会と変わらないんじゃないんですか?。この無能ぶりは。マンCはその金でベリンガムを獲得したい有能ぶりです。

  3. ゼロ より:

    うーん、この話に関してはなんで今出てくるんだろうと感じますね。
    外部の会計事務所がチェックして、ラ・リーガも認可している以上、裁判で争っても勝つのはかなり厳しいと思います。

    このタイミングで話が出てくると、違法性を根拠に給与削減の口実に使っているんだろうと思います。
    そういえば、ラポルタ達が前の会計事務所と契約を切ったのも、今年の7月だったような…

    何にせよ、選手と揉めるのだけは避けてほしいですね。

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