当初は2019年冬の移籍で合意した両クラブだが、バルセロナは夏に前倒ししたい
FCバルセロナへの移籍が内定しているグレミオのセントロカンピスタ、アルトゥール・メロ(21)。バルサは選手の購入オプションを有していて、7月15日までに3,000万ユーロを支払うことでこれを発動することができます(400万ユーロはすでに入金済み)。
ただしグレミオと合意した移籍時期は2019年冬のマーケット。
グレミオはアルトゥールをカンペオナートとリベルタドーレス杯を戦っていく上での重要な戦力と考えており、両コンペティションが決着する12月までは彼がチームに残ることを望んでいます。
3月には冬加入で良いと考えたが・・・
このグレミオとの合意は、2018年3月に発表されました。
5月23日付MDによると、バルサがアルトゥールは2019年冬加入で良しとしたのは、イニエスタがあと1シーズンはクラブに残るだろうと考えていたからだと。
バルサの特殊なスタイルに馴染むためには夏の移籍が好ましいと言われていましたが、アルトゥールはアイドルだと公言するアンドレス・イニエスタと半年一緒にプレーした後、2019/20シーズンから本格的な戦力になることを期待されていたのでしょう。
アルトゥールの特性はむしろチャビ・エルナンデスに近いんじゃないか、というのはさておき、早く戦力にしたいのであれば夏加入が理想となります。ブラジル直輸入の選手となれば、尚のこと。
欧州で実績のあるコウチーニョは冬加入でも10得点の結果を残しましたが、同時期にパルメイラスから直輸入されたジェリー・ミナは、バルサスタイルへの適応に苦労し、EUパスポート問題もあって来季はどうするべきか議論になっている。21歳のセントロカンピスタも、夏加入が良いですよね。
グレミオを説得する
難しいとは知りつつ、バルサはこれからグレミオの説得に入っていきます。
バルセロナからは現在、スポーツマネージャーのペップ・セグラが17歳の新星ロドリゴ・ゴエス(サントス)を確保するべくサンパウロへ行っているらしく(どれだけブラジル好きかと半ば呆れる)、その足でグレミオの首脳陣とも面会するのだとか。
正直なところ、アルトゥールのプレーを実際にしばらく見るまでは懐疑的な気持ちは消えないでしょうが、どうせ獲得するなら早くみたい。グレミオとの交渉の行方を注目してみますかね。
もしアルトゥールが夏加入となれば、EU外選手枠はコウチーニョ、パウリーニョ、ジェリー・ミナで4人となってしまうので、コロンビアの巨人セントラルは残念ながら武者修行の旅でしょう。その話はまた、別の機会で。
このニュースのまとめ
- ・バルサとグレミオはアルトゥールの2019年1月移籍で合意している
- ・しかしこの夏に加入させたくなったバルサ
- ・グレミオは彼を年内の戦力として重視している
- ・ペップ・セグラがブラジルに行き、グレミオと面談
コメント
ミナのケースで南米直輸入は戦力にならないことが改めて証明されてしまいましたからね。
冬に加入させるぐらいなら1年先延ばしにした方がマシな気すらします。