アルトゥール、アラニャー、プッチらと編成する中盤
世界的に大きな反響を呼んだ、FCバルセロナのフレンキー・デ・ヨング獲得。PSGとのプロポーズ合戦を制しての契約ですから、爽快感もひとしおです。
嬉しさゆえに、公式発表後からバルセロナ系メディアではフレンキーに関するニュースが絶えず。交渉の裏側を伝えたり、彼が加入した後のスカッド未来予想したり、余韻を大いに楽しんでいます。コパが危ない?なんですかそれ。
キミがこれからのバルサの中心軸
SPORTが説明する交渉の裏側を見ると、フレンキーは一時、本当にPSGに行ってしまいそうだったみたいです。1月16日にはペップ・セグラ(スポーツマネージャー)に対し、アリ・ドゥルスン代理人からパリ移籍を伝える電話があったとかで。
セグラはそこでサインは済んだのかと確認し、「まだだが、すぐだろう」との返答に対して、明日会長も連れてアムステルダムに行くから!と告げた。
そして翌17日、オランダ首都の某レストランにおいて、アスルグラナ幹部連中によるデ・ヨング親子への説得が行われていきます。そこでバルサ側が強調したのは、一貫したフットボール哲学の存在でした。
「バルサのフットボールは30年間変わらない。理事や監督が入れ替わっても、チームは同じフットボールをプレーし続けるだろう。バルサはキミにそれを保証する。他のクラブでそれは保証されない」
とかなんとか。
会話については外部の者など知り得ないので、この手の記事は記者さんの妄想の匂いがふんだんにしますが・・・ デ・ヨングに対しては“先発は約束できないけれど、クラブとしてはキミが今後10年間、重要な役割を担っていくだろうと確信している”と伝え、これが心に響いたようです。
先輩クラックたちに学びながら
MD紙もまた、キミがこれからのバルサの中核になっていくとの言葉により、フレンキーの迷いを打ち払ったと述べています。
才能ひしめき、独特のスタイルを持ったチームの中心となっていくことが容易なはずもなく、悔しさで眠れない夜もたくさん経験するでしょう。まずなにより、ポジション競争に勝たねばならない。
でもバルサみたいなクラブから、次の10年間の中心になると考えていると評価されれば、武者震いものです。
では、フレンキーが入る“次世代のバルサ”はどうなっていくか。
クレならば想像だけで白飯3杯おかわりできましょう。
メディオセントロ(中盤底)からインテリオール、さらにはセントラルまで出来てしまうのがフレンキー・デ・ヨングのすばらしさです。
イバン・ラキティッチ(30)がチームに残れば、フレンキーは彼に休養を与えられますし、セルヒオ・ブスケツ(31)と一緒にプレーをしながら、間近でそのフットボールを習うことができる。時にはブスケツを休ませながら、ラキティッチから学ぶこともできます。
メディアプンタ型のリキ・プッチ(19)やカルラス・アラニャー(21)とはまたタイプが違うので、切磋琢磨しながら共にこれからのバルサの中心軸になっていけるんじゃないかと。
ここにアルトゥール・メロ(22)の加わってくるバルサの中盤、夢が膨らみます。
カンテラからオリオル・ブスケツ(20)やアレックス・コジャド(19)が上がってくれば、さらに最高・・・
ただ、これからの10年間はバラ色ばかりでなく、レオ・メッシの退団という恐ろしい出来事も必ず起こります。ルイス・スアレスの後任も見つけ出さなければならない。その過渡期をいかにダメージ少なく乗り越え、次の黄金世代を構築していくかがバルセロナの挑戦です。
チャビ監督は、いったいどのタイミングでやってきますか。
このニュースのまとめ
- ・フレンキー獲得に沸くバルサ界隈
- ・「今後10年間、キミが重要な役割を担うだろう」口説き文句
- ・ブスケツやラキティッチとプレーし、学び、バトンを受け継ぐ
- ・デ・ヨング、アルトゥール、アラニャー、リキ、オリオル…
コメント
チャビ監督が良いねと思える中盤の陣容になってきましたかね。
チャビはもしかするとメッシが引退しないと来ないかなぁなんて思っちゃいますけど、チャビ監督のもとで世界一の中盤を気づいて欲しいです。
チャビの後釜を待望しつつ現実的なサッカーを続けてきたような今のバルサですが、
アルトゥールに加えてデ・ヨングまで来るとか本当に数年越しの夢の再来となりそうですね。
もっとも、この10年でサッカー界も相応に進化し守備面ではベテランがバランスを取らないと安定しないのが難しいところです。
バルサで才能を開花させつつベテランから熟練した守備能力も学んで欲しいものです。