難しさや重要性は別としても、胸ときめく2週間。
FCバルセロナがUDアルメリアを迎えての試合に4-0で快勝しました。現地メディアでは自転車レースにおけるピレネー山脈の峠越えの難区間から引用し、“トゥールマレ”と呼ばれているタフな連戦が直後に控える状況での、降格圏争い中のチームとの試合。ともすれば落とし穴になる危険性をはらんだゲームだったので、なんであれ勝点3をきっちりと確保したことがもっとも重要となります。各ラインでローテーションを行い、エネルギー消耗を抑えられたのも好し。試合後のルイス・エンリケはベストの内容ではなかったことは認めつつも、満足げにこう振り返っています。
速いリズムは歓迎
「試合は私たちがコントロールし、守備面ではそう多くは苦しまなかった。アルメリアはサイドから容易に攻撃させてくれたので、こちらはそれを利用したよ。簡単な試合ではなったし、私たちはフレッシュではなかったけれど、激しくプレーしていた。2-0や3-0となってからは、激しさが落ちるのは普通のことだ」
試合は序盤はバルサが相手エリアを包囲しながらもゴールチャンスを多く作り出せず、見せ場はメッシの単発ゴールくらい。その点で改善されたのは後半からでした。「幾つかの可能性が考えられる。相手チームの疲労、私たちのフィジカルレベルなどね。相手チームは最初は強く守ってくるものだけれど、試合が進むに連れてツケが回ってくるし、私たちのフィジカルレベルもそこに関わってくる。だから序盤から速いリズムとなることは私たちにとって、相手の選択肢を削り取っていくうえで重要なんだ」
アルメリアとの試合が終わり、いよいよ訪れる“トゥールマレ”。強力なライバルたちとの心臓破りの連戦です。「一番複雑かどうかは知らないけれど、魅力的な区間だね。もっと重要度の高い試合はチャンピオンズで訪れると期待しているけれど、非常に魅力的な試合がこれからやって来る」
チャビには残ってほしいけれど…
ネイマールをベンチに置いたのは、その峠越えのために身体を休ませることが目的だったとミスターは説明します。「彼は代表チームでの試合を休まなかった前線で唯一の選手であると同時に、ペドロのリズムを上げることも私たちに必要だからね」
カンプノウのスタンドからチャビコールが起こったカピタンについては、「チャビはカンプノウ全体や全てのクレ、フットボル愛好家たちの敬意と愛情を手にしていると思う。彼もそれを感じているよ。私は個人的な意見を言い表したし、彼にはチームを助け続けてほしいけれど、選手がより多く試合に出場したいことや他の国を訪れたい気持ちも理解している。彼がどう決断しようとも、それは良いものとなることだろう」と、彼の決定を尊重する考えを改めて強調した監督。
またメディオセントロとして先発したセルジ・ロベルトに関しては、「彼の試合には大満足だよ。セルジ・ロベルトはとても面白い選手だ。試合に出れば毎回レベルの高いプレーをするのは、自分が先発であるかのようにトレーニングをしているからだ。多くの機会を手にしていないとき、それは簡単じゃないけれど、彼はそれをしている」と称えたルーチョでした。
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