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ルイス・スアレス 「バルサ入団を知って泣いた」

自分のキャリアが台無しになったと感じたデランテロ。

1日1日と、“Xデー”が近づいてきています。それは10月24日(金)、ルイス・スアレスに科されたFIFA規律委員会による公式戦出場禁止処分が終了する日です。過去に2度も同じ過ちを犯しているのに、またもやガブりしちゃったのが悪いのですが、兎にも角にもこの彼にとってキャリア最難関だった4ヶ月間はもう終わろうとしている。フットボル選手であることを全身で感じ、公式戦の舞台でピッチを駆け回れる瞬間が目前へと迫っている現在の心境や当時の状況などを、ルイス・スアレスがTV3の番組内で語っています。

バルサが撤退するかもと怖れた日々

ルイス・スアレスが出演したのはEsports3(カタルーニャ州営テレビ)の番組、その名も“Hat Trick Barça”です。バルサのユニフォームから左袖のバッジが無くなったと思ったら、クラブのスポンサーリストからも消えているTV3ですがそれはさておき、ウルグアイ代表デランテロはムンディアルでの噛み付き事件によってFIFAから受けた4ヶ月の出場停止処分について、こんなふうに振り返っています。

自分のキャリアを台無しにしたと思ったよ」「最初は何も知りたくなかったんだ。それで僕は家族と家に閉じこもった。その後は現実を受け入れてよく反省して、謝罪をして、解放されたと感じたよ。そこからバルサとの接触が(本格的に)始まって、電話でペレ(グアルディオラ)から入団が決まったと知らされた時は、その時の状況やらバルサの力添えやらを思って涙が出てきた。クラブがコミットメントを示してくれたことを、僕は幸せに感じているよ」

バルサが巨額のユーロを投入してスアレスを獲得にいく、と報じられた夏、バルサファンの反応はけっこう厳しいものがありました。デランテロは言います。「あの事件の影響で、バルサが撤退するんじゃないかと怖かった。それはあり得ることだと気付いていたからね」

出場解禁とベルナベウクラシコ

やんややんやの大論争の末、バルサは8,125万ユーロを投じてルイス・スアレスを獲得しました。しかし彼を巡る状況はまだまだ明るくはなりません。スポーツ仲裁裁判所によってチームトレーニングへの参加が認められるまでの8月中旬までは、人目を忍んでの我慢の日々です。「カメラやパパラッチを避けるために、ジムでトレーニングをしないといけなかった。あの時は自分がプロだとは感じられず、複雑な時期だったよ。自分がやるべきではない事をしているように思っていたんだ。でもそれによって僕は自分の犯した過ちと向き合うことになった。僕はそれを引き受け、批判を受け入れてるよ」

チームへの合流が許されたデランテロがまず驚いたのは、バルサ選手たちのクオリティとロッカールームの雰囲気でした。「もちろんテレビで見てはいたけれど、一緒にトレーニングすると彼らの資質にさらに注意がいくね。何もなかったかのようにボールが回って行くんだ。ポルテーロから前線まで、全員だよ。それに一番感銘を受けたのは彼らの謙虚さだ。全てを勝ち取った選手たちが、僕をとてもよく迎えてくれた」

そしていよいよ10月も中旬を過ぎ、FIFAの処分も終わろうとしている今日この頃。公式戦への出場解禁後にいきなり控えているのは、サンチャゴ・ベルナベウでのマドリー戦です。「自分が試合でプレーしているところはまだ想像していないよ。チームメイトたちと試合の準備をしているところは想像してるけどね。試合に出たいと僕から監督に求めることはない。それは僕の流儀じゃないんだ。ベルナベウでプレーしたいと、僕がルイス・エンリケに言うことはないよ」

もしマドリー戦で出番がなくても、僕が腹を立てることはないさ。チームメイトの手助けをして、自分を選手だと感じたことを評価したい」

ルイス・エンリケがスアレスを先発で起用する場合、ポジションは右サイドになるでしょう。「プレーできるのであれば、どこでも構わない。求められる場所でプレーをするよ」

バルセロナへの愛情

一方、ルイス・スアレスはバルサへの深い愛情をこう表しています。「ずっとプレーをしたかったチームでプレーをする夢が叶うんだ」「ここで引退する可能性?先のことは分からないけど、僕はずっと居たかったクラブに居るわけだし、もしその可能性があるのなら完璧なキャリアになるだろうね。僕ら家族はこの街やクラブを愛しているから、キャリアを終えた後は、ここで暮らすことも考えている」

自分のバルセロナやバルサへの愛着は、かつて恋人で現在は妻のソフィア・バルビさんが両親とともにカタルーニャへと移住した11年前から芽生えているとスアレスは説明します。「16歳の時にバケーションでバルセロナを訪れて、カンプノウやショップへと足を運んだんだ。でも買い物をするお金がなかったから、ショップの写真を撮ったよ。そしてまた別の機会で訪れた時、最初に買ったシューズがロナウジーニョのやつだった」

ソフィア夫人はルイス・スアレスにとって無くてはならないお人です。「側にいて自分を助けてくれる人がいるなら、その人は実りを手にしている。妻は僕を正しい道へと導いてくれた人なんだ」

またウルグアイの点取り屋は欧州での古巣を、「アヤックスは僕にヨーロッパのことをたくさん教えてくれた学校だった。デランテロがするべき動きや技術を僕はあそこで学んだんだ。リバポーは僕に今の名声を与えてくれたクラブだ」とコメントしています。

すったもんだの結果、多大な努力によって自分を獲得してくれたバルサにルイス・スアレスが恩義を感じていることは、これらのコメントから伝わってきます。日本語にするのが難しいコミットメントなるものを示したクラブに対し、今度は彼がコミットメントを見せる番。良い精神状態で処分明け目前の日を過ごせているようですし、もしベルナベウで出番があるなら、チームを勝利へと導く熱いプレーを期待します。もちろん、今後訪れる大一番での活躍も!頼みますぜ、エル・ピストレロの旦那。

 

コメント

  1. もるー より:

    もうガブリはしないでね(笑)

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