クーマンはショックを受けている
ウェンブリーの英雄もまた、カンプノウを表門から去ることはできませんでした。
21世紀以降のバルサ監督で、自らが望むように幕を引けたのはペップ・グアルディオラ、そしてルイス・エンリケくらいです。他のミステルたちは皆不本意な形でバルサを後にしており、三冠監督はやはり別格であります。
今回解任されたロナルド・クーマンについて現地メディアは、結果と内容がアレなので仕方はないけれど、その方法などについては気の毒だったねと同情的です。
きちんとした別れを告げられなかった
ジョアン・ラポルタからクーマンへの解雇通告は、高度1万メートル、つまりマドリーからバルセロナへと帰る機内にて行われました。
試合終了後のクラブ会長の厳しい表情、側近たちとのヒソヒソ話などから周囲やクーマン本人もその後に訪れるであろう出来事を感じ取っていたとのことですが(機内は葬式のようだったという)、実際に「キミのバルサでの歴史は終わった」と告げられれば、そりゃ悲しいに決まっています。
クーマンはラポルタの決定を受け入れ、シウタット・エスポルティーバにて私物を片付けると、選手やチームスタッフに挨拶をして帰宅の途に着いたそうです。残念だったのは招集していないけど目をかけていた選手たち(ぺドリ、アンス、フレンキー、アラウホ)や日々世話になっていた練習場の職員たちに挨拶できなかったこと。真夜中なので、一般職員は帰宅してますからね。。
その点でいえば、解任通告は一夜明けてからでも良かったかもしれません。クラブとしては大した違いもなかったでしょうし。
(言われていたような、木曜日に練習場を訪れての別れの挨拶はなかった模様)
なにはともあれ、、バルサが大変な時に監督を引き受け、ちょっとした希望を抱かせてくれたクーマンには感謝をしています。無念な反面、肩の荷も降りたでしょうから、しばらくは穏やかな日々を。ご夫人にサービスもしないといけません。
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コメント
ついにチャビがやって来る、、
チャビが監督でBusquetsやPiqueが選手として出ている。 なんだか、にわかに信じられない自分がいます。
私もピミエンタに暫定監督を務めて欲しかった。彼のクラブへの貢献はそれに値するものですし、ラポルタの扱い方は今でも恨んでいます、、
まぁただそんなことを思っていても目先のアラベス戦はバルジュアンが指揮することは決まっています。となればとりあえずは、頑張れバルジュアン、頑張れバルサですね。
なんか、クーマンに全責任を押し付けてシャビで行く。あまり良くないですね。全選手の個人の責任も十分にあったはずなのに。なんせ数試合出て直ぐ怪我をしてしまうアマチュア意識。多分誰が監督やってもあの体の弱さは変わらないでしょう。クーマンのあの大きい体で全ての選手の責任を覆い隠した。ありがとうクーマン。
チャビ、昨期はカタールリーグで無双してましたね。
22戦19勝3分。まさかの無敗優勝でした。
私はクーマン監督に全責任を押し付けて、シャビに過剰な期待をする今の流れはかなり危険だと思います。現状を全てクーマンのせいにしてる人もいますが、根本的な原因を作ったのは明らかにバルトメウです。むしろ火中の栗を拾ってくれたクーマンには感謝してます。
バルトメウがいなくなったらクーマンにやり場のない不満が向けられました。クーマンがいなくなったら次は誰に向けられるのか…シャビかもしれませんし、選手に向くのかもしれません。非難ではなく、もっとクレには温かく長い目でチームを応援してほしいです。
リアリストなバルベルデからポゼッションのキケに変えて失敗したという認識ですので、チャビとはいえ、このタイミングでバルサの原点に戻りつつ勝つという幻想を持つのは怖いですね。
クーマンはバルベルデほどの戦術家ではありませんでしたが…
よく考えると2人ともしっかり送り出すに値する貢献をしてきた監督でした。。