理事会の退陣がないかぎり、バルトメウたちが6月末までクラブの指揮を執る
晩秋あるいは年始に選挙もありえるが、可能性は薄い。有力なのは3月説
バイエルン・ミュンヘンにド派手な2-8大敗を喫し、“終了”を印象づけたFCバルセロナ。その処理としてまずは監督の解任が行われるでしょうし、スカッドも大幅な入れ換えが予想されています。しかしそれだけでは、クレが望む抜本的改革には不十分。信頼が尽きたジュゼップ・マリア・バルトメウ会長率いる理事会こそが退場を求められるのですが、新会長誕生への道は簡単ではありません。
理事会の退陣が必要
最高完成度を誇るバイエルンによってチャンピオンズの夢を絶たれる、それ自体は覚悟していたことです。あるいは1-4あたりのスコアであれば、粛々と次のページがめくられていたでしょう。しかし過去数十年で最悪の2-8となると、許されがたい。ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長には責任を取っての退陣を求めます。
2021年6月の任期満了を待たずして、会長選挙を実施するべしとのバルセロニズモによる要求です。
ではFCバルセロナが会長選挙を即時実施するためには何が必要か、というと
①理事会の退陣、②会長並びに理事半数の辞任、③理事会メンバーが会長を含む5人まで減ること。
これらの場合は運営委員会にクラブの運営権が委ねられ、直ちに選挙招集となるでしょう。
選挙はすぐには出来ない
しかし重要なのは、もし仮にバルトメウ理事会が潔く直ちに退陣したとしても、はいすぐに選挙、とはいかない点です。
運営委員会の任命、立候補者の受付、立候補者が正式な会長候補となるためのソシオ署名集めなど選挙実施に向けて踏むべき手続きは多く、投票までにはおよそ1ヶ月強(40日)が必要になる。
2015年選挙時のアルダ・トゥラン獲得作戦のように、運営委員会に2020年夏市場の重大事を委ねたうえで2020/21シーズンに臨むことになってしまいます(ラ・リーガの移籍市場は8月4日~10月5日)。
なので当面はバルトメウ理事会でこの難局を凌ぎ、早くて秋~1月の選挙で冬市場にテコ入れ(要辞任)、あるいは3月か4月に投票して誕生した新政権が2021年夏マーケットに向けた準備を進める・・・のが現実的な選択肢です(ただし辞任がなければ正式な引き継ぎは7月1日になる)。
10月には信任ソシオによる総会 “アサンブレア”もあり、現理事会はここで2019/20シーズンの決算報告を行い(超重要)、2020/21シーズン予算の承認を受ける必要もあります。
特異なシーズンですでに8月、ってのが痛いです。
3月選挙説
バルトメウ理事会が存続したまま、会長選挙を前倒しする場合は、クラブ規約によって早くても3月15日になります。現時点で一番有力かと語られているのが、この3月選挙です。
注意すべき点は、投票日が3月になったとしても、現理事会の任期は2021年6月30日のまま変わらないということ。選挙で勝利した陣営がクラブの運営権を引き継ぐのは7月1日です。
予定していた6月の選挙は、今の状況では考えられなくなったので、お茶を濁す感じで投票だけ春に前倒しするオプション。
よって来たるべき次の理事会は、補強したい選手たちと交渉し、仮合意を取り付けるにしても、7月になっていざ金庫を開けてみるまで正確な財政事情は分からないということになります(ですよね)。
やはり、可能なかぎり会長の座に居残ろうとしているジュゼップ・マリア・バルトメウをソシオ総会後に会長の座から引きずり下ろし、運営委員会を発足させたうえで選挙を招集するのが次善の策でしょうか。
そうすれば、選挙に勝った陣営はすぐにクラブ運営に着手できます。
しかしバルトメウには任期を全うする権利があり、感情面を気に病むことがなければ、辞任する必要はない。
無観客試合が続くのも、白ハンカチと指笛に直接晒されない点で会長はありがたいんじゃないでしょうか。
今日の会議にてキケ・セティエンの解任と選挙投票日が決められるようなので、まずはそれを見てみましょう。
夏補強は、現理事会に委ねるほかないです。
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