フットボール史上最高の選手、フットボールのD10S(神)
レオ・メッシの経歴や特徴などです。
10 MESSI | ||
フルネーム | Lionel Andrés Messi (リオネル・アンドレス・メッシ) |
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ポジション | デランテーロ | |
国籍 | アルゼンチン、スペイン | |
生年月日 | 1987年6月24日 | |
出生地 | サンタ・フェ(アルゼンチン) | |
身長 | 169cm | |
体重 | 67kg | |
バルサ入団 | 2000年(トップチーム昇格は04/05) | |
前所属クラブ | バルセロナB | |
トップデビュー | 2004年10月16日 エスパニョール対バルサ(0-1、リーガ第7節) | |
契約終了日 | 2021年6月30日 | |
推定年俸 | 手取り 7,000万ユーロ | |
契約解除金 | 7億ユーロ |
経歴
FCバルセロナが世界に誇る、フットボール史上最高選手。
わずか16歳でトップチームに招集されるや、あれよあれよとあらゆる記録を塗り替えたギガクラック。
繰り出される小刻みなドリブルは変幻自在で、スピードに乗った彼を普通に止めることは不可能に近い。その様は守備陣にとって“悪魔”と呼ぶに相応しいだろう。
ずば抜けた得点能力のみならず、卓越したラストパス能力も備え、チームメイトたちへのアシストも量産している。
バルサ入団の経緯からして逸話だ。
成長ホルモン異常によってフットボル選手としての将来が危惧されていたレオ少年。バルセロナでの入団テストを見たカルラス・レシャック(当時のカンテラ責任者で2000年のトップチーム監督)がひと目で合格を決意し「紙ナプキンでもなんでもいいから早く持ってきて、サインをさせろ!」と命じたというエピソードは有名だが、実際はレオとの契約に乗り気ではないクラブ理事会にメッシ家が業を煮やし、早く結論を出さないとマドリーにでも行く!と圧力をかけた際、レシャックが誓いの言葉をナプキンに書いてメッシに渡したそうだ(その伝説の紙ナプキンはバルサ博物館に展示されている)。
そしてクラブが治療費を負担することで落ち着き、レオ少年は13歳でバルセロナへと移り住んだ。
バルサの下部組織の門をくぐったメッシはその後、幾つかの困難に直面しながらも家族や友人たちの支えを受けて乗り切り、各カテゴリーで次々とゴール記録を樹立していく。ラ・マシアに恐ろしい才能を持った少年がいるぞ、とのウワサが広まっていった。そういえばこういうウワサを、このメッシ以降はあまり聞かない。
念願の公式戦トップデビューは2004年10月16日のエスパニョール戦。初ゴールは同シーズンの第34節アルバセテ戦で決めている。
一度ロナウジーニョの浮き球パスを受けて浮き球シュートでネットを揺らすもオフサイドと判定され、ならば、とトレースしたようなパスとシュートで再度決めて見せたゴールだった。
本格的にトップチームでプレーするようになった2005/06シーズンには、ジュリから早々にポジションを奪い取るのだが、チェルシー戦で負傷し長期離脱(その時の涙は辛いものがあった)。チャンピオンズ制覇には直接的に参加できていない。
その後、毎シーズン怪我に泣かされるのがメッシの悩みどころだったが、2008/09シーズンからは肉食から魚介・野菜料理の美味しさに目覚め、以後は怪我もなくなった(第一次食事革命)。
瞬発力系の選手だけに筋肉への負担が大きく、一般的に連続起用には注意が必要とされるが、2009/10シーズンには10ゲーム連続フル出場でも平気になっている。
以後は休めといってもプレーを希望する、いつもピッチにいるのが当たり前の選手となった。
一人で局面を打開できるだけに、チーム状態が悪いと個人でどうにかしようとしすぎる傾向はあったが、ロナウジーニョから10番を引き継ぎ、名実ともにエースとなった2008/09シーズン以降は、チームプレー第一のペップ・グアルディオラによって、新たなるステージへと上った。
チームメイトを活かしつつ、どうすれば点が奪えるかの悟りを開き、ゴールを決められない時は仲間をアシストすることで得点に絡んでいった。
2008/09シーズンにはエトー、アンリとの3トップでクラブ史上初のトリプレーテに貢献。2009年には最初のバロンデオロを受賞している。メッシ時代の始まりだ。
2009/10シーズンにはクラブ通算100得点をマーク。
クラブワールドカップ決勝(対エストゥディアンテス)では延長戦に胸のエスクードで決勝ゴールを決める伝説を作った。
同年にはリバルドを抜いてチャンピオンズでのクラブ最多得点(25)を更新。
リーグ戦34ゴールでピチーチとゴールデンシューも獲得した。
2010/11シーズンはダビド・ビジャが加わり、“偽9番”としてアシストも量産。
チャンピオンズ決勝でもゴールを決め、3年連続CL得点王とUEFA欧州最優秀選手賞に輝いた。
2011/12シーズンは無双状態。
12月には圧倒的なパフォーマンスでクラブワールドカップを獲得すると、バロンデオロを3連覇。3月のグラナダ戦ではバルサでの通算ゴール数を234とし、セサル・ロドリゲスのクラブ最多記録を更新。
ゲルト・ミュラーの年間最多得点記録(85)を破り、年間91得点を達成した。
リーガでは史上初めて、50得点をマークして得点王獲得。
CLでも4年連続得点王。
ただしチェルシーとのCL準決勝では決定的だったPKを外し決勝進出はならず、史上初の大会連覇の夢は果たせなかった。
2013年1月には前人未到のバロンデオロ4連覇を達成。
しかし2013年4月のチャンピオンズPSG戦での負傷から、レオは苦難の時を過ごすことになる。ここからバルサの10番は怪我が続き始め、2012/13シーズンの残りをほぼ欠場すると、2013/14シーズンも前半は継続して出場できず。本来のパフォーマンスとは程遠いとして、容赦ない批判を浴びた。
2014年4月にこの世を去ったティト・ビラノバには、その死の直前、バルサ退団の意思を伝え、前監督の言葉でそれを思い止まったとされる。
不調といわれながらも、シーズン41ゴール(リーガ28)を残したのは恐るべしというしかない。
優勝を目指した2014年のワールドカップでは決勝戦でドイツに敗れ、再び涙をのんだメッシ。しかしこの悔しさが彼の闘志を燃やし、2014/15シーズンの大活躍へとつながっていく。
その土台となったのは食習慣の見直しとされる。イタリア人栄養士の助言を受け、嗜好品を食べなくなったことでスリムになってパフォーマンスが向上(第二次食事革命)。ネイマール、スアレスとともに南米トリデンテを構成し、あらゆる強敵たちをゴールでねじ伏せていった。
フットボル史上初となる二度目のトリプレーテ達成に大きく貢献。CLではCR7と並んで得点王に輝いている。
2016年1月、フットボル史の新たな伝説となる5度目のバロンデオロ受賞。
エルネスト・バルベルデが監督に就任した2017/18シーズンはゲームメイカーとしての輝きを増しつつも、恐るべき得点力も伸ばし、ゴール数とアシスト数の両方でリーガのトップを獲った。
第1カピタンとなって臨んだ2018/19シーズンもチームにおける重要性は増すばかり。リーガとチャンピオンズで得点王を獲得。この活躍により、6度目となるバロンデオロにも輝いている。
だが勝者のプロジェクトとは程遠い場当たり的な補強を繰り返すクラブに、2019年のメッシは心の中で退団を決意。バルサでの最終年とするべく孤軍奮闘でチームを引っ張ったが、シーズン途中でバルベルデが解任となり、後任のキケ・セティエンは水準に達せず。その後、バルトメウが契約解除の約束を守らなかったことでburofaxによる退団の意思表明を行い、カンプノウがひっくり返るほどの大騒ぎとなった。
最終的にはバルサとの裁判を望まないとの理由で残留を決断。新監督ロナルド・クーマンのもと、リーダーとして新プロジェクトをけん引している。
そしてメッシと良い関係にあるジョアン・ラポルタが新会長になったことで(2021年3月)契約更新は既定路線と思われていたが、6月30日に間に合わず自由契約選手に。ついに契約書への署名があると報道された8月5日、逆にラポルタはメッシ退団を発表した。涙の会見と共にクラブを去ることとなった偉大なるクラック。これまで本当にありがとう、レオ!
アルゼンチン代表
2005年7月、FIFAワールドユース優勝(大会得点王&MVP)。その活躍によって8月にフル代表デビューを果たす。2006年ワールドカップ・ドイツ大会出場(同国代表最年少出場・最年少アシスト・最年少得点)。2007年、コパ・アメリカ出場(準優勝)。2008年、北京オリンピック優勝。2010年、ワールドカップ・南アフリカ大会出場。2011年、コパ・アメリカ出場(新カピタン就任)。
2014年からはワールドカップ・ブラジル大会準優勝、2015年コパ・アメリカ準優勝、2016年コパ・アメリカ・センテナリオ準優勝と3大会連続でタイトルに手が届かず・・・。代表引退も示唆した(後日、引退撤回)。
2018年、ワールドカップ・ロシア大会出場。2019年、コパ・アメリカ出場。
2021年7月、コパ・アメリカで優勝を果たし、悲願だった代表チームでの初タイトルを手にしている。
プレーの特徴
変幻自在のドリブルと、正確無比なシュートでゴールを量産する。ドリブルにはスピードがあり、繊細なタッチによりボールが足元から離れない。ボールタッチ数の細かさが特徴で、彼を止めるにはファールを犯すしか方法がないとされる。
利き足は左だが、年々右足の技術も磨かれていき、いつしか右でも高度なゴールを普通に決められるようになった。フリーキックもどんどん上手くなっていった。このたゆまない向上心がメッシのすごさだ。
頭でも肩でも胸でも、どこででもゴールを決めてしまう。トレードマークは右方面から中央へと切れ込み、左足でカーブをかけるシュート。
クラシコでのハットトリック、国王杯ヘタフェ戦での5人抜きゴールなど逸話となるプレーも多い。チャンピオンズ決勝、ムンディアリート決勝など、大一番での勝負強さも特徴。
ペップ・グアルディオラによってトップ下に配置され、“偽9番”となってから一気に得点数が増加した。本質的には得点力が異常に高いメディアプンタ(1.5列目)。
2014/15シーズンにはルイス・エンリケの右サイドに置く案が当たり、ルイス・スアレス、ネイマールと恐怖のトリデンテを構成した。
トリデンテが解散した2017年からは、ゲームメイクやアシスト方面での活躍も顕著となっている。30歳を超えたことでドリブルの破壊力や運動量は低下したが、その一方でチームメイトを活かすプレーは向上。屈指のゲームメイカーへと変化し、2019/20シーズンのラ・リーガでは25得点21アシストで得点王・アシスト王の両方を獲得している。ルイス・スアレスが去った2020/21シーズンは30得点5アシスト。
雑情報
- 2009/10シーズン、リーガ・エスパニョーラ得点王、ヨーロッパ得点王(34得点)。
- 2010/11シーズン、チャンピオンズ3年連続得点王。
- 2011/12シーズン、前人未到のリーガ50ゴールで得点王&ボタ・デ・オロ獲得。チャンピオンズ4年連続得点王。
- 2012年、ゲルト・ミュラーの年間得点記録(85)を40年ぶりに更新。
- 2009年、2010年、2011年、2012年、4年連続バロン・デ・オロ受賞。
- 2015年、5度目のバロンデオロ受賞。
- 2019年、6度目のバロンデオロ受賞。
- 2016/17~2020/21、5年連続ラ・リーガ得点王(通算8度)。
- ・ボージャンによって塗り替えられるまでは各コンペティションでのクラブ最年少ゴール記録保持者。2005年ワールドユース得点王、MVP。
- ・どれだけ栄光を手にしようと、決して驕ったところを見せない謙虚な性格。遊び歩くよりも自宅で静かに過ごすほうが好き。
- ・ プレステのフットボルゲームにはまっていたが、最近はそれにも飽きたと言っている。一番好きなのは、どうやら昼寝。
- ・ ドルチェ&ガッバーナのイメージキャラを務めるが(バロンデオロの受賞セレモニーでも着用)、ファッションに関心のある様子はない。
- ・自宅はバルセロナ郊外の高級住宅街、カステルデフェルス。
- ・ 1つ年下のアントネラさん(幼なじみ)と一緒に暮らしている。2012年11月には第一子のチアゴくんが誕生。2015年9月、第二子のマテオくん誕生。2017年、結婚。2018年3月、第三子のシロくん誕生。
※2005年6月、クラブとの契約を2010年まで延長。
※2005年9月、クラブとの契約を2014年まで延長(契約解除金は1億5,000万ユーロ)。
※2013年2月、クラブとの契約を2018年まで延長(契約解除金は2億5,000万ユーロ)。
※2014年5月、クラブとの契約内容を更新(年俸アップ)。
※2017年7月、クラブとの契約を2021年まで更新(契約解除金は7億ユーロ)。
※2021年6月、クラブとの契約が満了。
※2021年8月5日、クラブは経済的・構造的障害を理由に契約更新断念を発表。
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獲得タイトル
- バルサ
- リーガ(2004/05、2005/06、2008/09、2009/10、2010/11、2012/13、2014/15、2015/16、2017/18、2018/19)
- チャンピオンズ(2005/06、2008/09、2010/11、2014/15)
- 国王杯(2008/09、2011/12、2014/15、2015/16、2016/17、2017/18、2020/21)
- ヨーロッパ・スーパーカップ(2009、2011、2015)
- スーペルコパ・エスパーニャ(2005、2006、2009、2010、2011、2013、2016、2018)
- クラブワールドカップ(2009、2011、2015)
- アルゼンチン代表
- ワールドユース優勝(2005)
- 北京オリンピック金メダル(2008)
- ワールドカップ準優勝(2014)
- コパ・アメリカ準優勝(2015、2016)
- コパ・アメリカ優勝(2021)
- 個人賞
- チャンピオンズ得点王(2008/09、2009/10、2010/11、2011/12、2014/15、2018/19)
- バロンドール(2009、2019)
- FIFAワールドプレーヤー(2009)
- FIFAバロンドール(2010、2011、2012、2015)
- リーガ得点王(2009/10、2011/12、2012/13、2016/17、2017/18、2018/19、2019/20、2020/21)
- ゴールデンブーツ(2009/10、2011/12、2012/13、2016/17、2017/18、2018/19)
- FIFPro年間最優秀選手(2009、2010、2011)
- FIFA/FIFProワールドイレブン(2007、2008、2009、2010、2011、2012、2013、2014、2015、2016、2017、2018)
- LFPアワード 最優秀デランテロ(2008/09、2010/11、2011/12、2012/13、2014/15、2015/16)
- LFPアワード 最優秀選手(2008/09、2009/10、2010/11、2011/12、2012/13、2014/15)
- UEFA欧州最優秀選手(2011、2015)
- UEFAベストゴール(2014/15)
- ワールドユース得点王、大会MVP(2005)
- ワールドカップMVP(2014)
- チャンピオンズベストイレブン(2014/15)
- IFFHS最優秀プレーメイカー(2015、2016)